
2011年11月、京都府内の自宅近くを歩いていた4歳の男児が、車にはねられて命を落とす事故が起きた。「息子が大好きだったひまわりの種をみんなで植えてほしい」―。生前、幼稚園で育てていたヒマワリの種を遺族が京都府警に託したことを機にプロジェクトが始動。各種関係機関を巻き込み、今では全国に広がっている。津田隆好県警本部長が府警警務部長時代にプロジェクトを主導していて、県内でも活動に取り組む。
磐田署の種まきイベントには、地元の聖隷こども園こうのとり富丘の年長園児ら約40人が参加。ヒマワリの大輪を咲かせようと、署の花壇やプランターに約200粒の種を丁寧にまいた。菊地彩陽ちゃん(5)は「『もう事故が起きませんように』『ヒマワリが大きくなりますように』と、お願いごとをした。信号が赤の時に飛び出さないように気をつけたい」と話した。
プランターは園児らが園に持ち帰った。花壇にまかれた種は、署員が水やりなどの世話をしていく。