「息子が大好きだったひまわりの種を植えて」 交通事故根絶へ園児が種まき 京都から静岡県内にも活動広がる

交通安全を願い、ヒマワリの種をまく園児=9日午前、磐田署 14年前に交通事故で亡くなった京都府の男児が育てたヒマワリの種を介し、命の大切さを伝える「ひまわりの絆プロジェクト」の取り組みが9日、静岡県内で始まった。磐田署を皮切りに県内10の警察署で種まき会を開き、交通安全や事故根絶への思いを広げる。
 2011年11月、京都府内の自宅近くを歩いていた4歳の男児が、車にはねられて命を落とす事故が起きた。「息子が大好きだったひまわりの種をみんなで植えてほしい」―。生前、幼稚園で育てていたヒマワリの種を遺族が京都府警に託したことを機にプロジェクトが始動。各種関係機関を巻き込み、今では全国に広がっている。津田隆好県警本部長が府警警務部長時代にプロジェクトを主導していて、県内でも活動に取り組む。
 磐田署の種まきイベントには、地元の聖隷こども園こうのとり富丘の年長園児ら約40人が参加。ヒマワリの大輪を咲かせようと、署の花壇やプランターに約200粒の種を丁寧にまいた。菊地彩陽ちゃん(5)は「『もう事故が起きませんように』『ヒマワリが大きくなりますように』と、お願いごとをした。信号が赤の時に飛び出さないように気をつけたい」と話した。
 プランターは園児らが園に持ち帰った。花壇にまかれた種は、署員が水やりなどの世話をしていく。

「静岡新聞DIGITAL」は静岡新聞社が提供するニュースサービスです。静岡県内の政治、経済、事件・事故から地域の話題、高校野球、Jリーグなどのスポーツの最新情報を伝えます。

関連タグ

あなたにおすすめの記事

人気記事ランキング

ライターから記事を探す

エリアの記事を探す

stat_1