静岡県西伊豆町の堂ヶ島では、毎年恒例のトンボロ開きが行われ、干潮時に陸続きとなった島へ地元の住民や観光客が渡り初めを行いました。
「めっちゃ滑る。気を付けながら行こう」
西伊豆町堂ヶ島の海岸では、干潮時に潮が引くと海岸と島が陸続きになり、歩いて渡れるようになります。この現象は「トンボロ」と呼ばれ、国内でも珍しく、静岡県の天然記念物に指定されています。
3月30日は「トンボロ現象」が昼間に起きる時期を迎えたことから、トンボロ開きが行われました。午前中から地元の住民や観光客などが集まり、希望者がごみを拾いながら三四郎島までの約200メートルの道のりで渡り初めをしました。
<横浜市からの観光客>
「トンボロ開きは初めてです。すごい波とかがあって滑りやすいですけど、すごい楽しかったです」
参加者は潮だまりにいるヤドカリやカニなど、海の生き物に触れて楽しんでいました。このトンボロ現象は9月末まで見られますが干潮の時間帯でも渡れないことがあるため、「町のホームページに掲載している『潮見表』で確認してほしい」とイベントの担当者は話しています。