
クイナ、ヒクイナともに警戒心が強く慎重な鳥と言われ、普段はあまり明るい場所には出てこない。周囲を警戒しながら尾羽を立てて歩き回り、地上で昆虫や水草などをついばんでいた。散歩の人が近くを通りかかると、小走りでやぶの中に逃げ込む様子も見られた。
クイナは全長29センチほどで雌雄同色、赤いくちばしが特徴。県内では冬鳥として河川や池に隣接したヨシ原などで越冬し、春から夏にかけて東北地方や北海道に渡り繁殖する。
ヒクイナは全長23センチほどで雌雄同色、燃えるような赤色の虹彩が特徴。顔から胸も赤い羽毛に覆われている。夏鳥として知られているが、近年は県内で越冬している個体も確認されている。