
高校生たちが、御殿場の自然の豊かさや農家の頑張りを多くの人に知ってほしいと願いを込め、ショーのテーマを「農業」「自然」に設定した。農業用作業服などをアレンジし、富士山の伏流水や雄大な森林などを表現した現代風の衣装イメージを考案した。御殿場市応援大使のなえなのさんら人気モデル7人が衣装を着こなし、華麗なウオーキングで来場者を魅了した。
プロジェクトは市とTGC運営会社の「W TOKYO」、しずおかフィナンシャルグループが連携して7月末に開始。高校生たちは月1回の体験型のセミナーやワークショップを通じて農業の課題やSNSの活用法、動画制作のコツなどに理解を深めてきた。農業の後継者不足解消や北駿の知名度向上に向け、農産物を活用したデザートや化粧品の開発、観光地をPRするショート動画の制作などの活動成果も披露した。
記念式典には森貴志副知事や県内外の首長、市のまちづくりの関係者ら約700人が出席。勝又正美市長は「御殿場の力を生かし、絆がある社会、情のあるまちづくりを力強く進めていきたい」と式辞を述べた。
昨年に同市から森林由来のJ―クレジットを購入した三島信用金庫が同クレジットを活用し、市内の賛同企業とともに記念イベントで発生する温室効果ガスをオフセット(相殺)した。