静岡×世界の茶葉「ブレンド楽しんで」 留学経験者の高校生企画 22日イベント

提供する日本茶を試飲するメンバーら=2月中旬、静岡市葵区の静岡高 留学経験のある静岡県内高校生約50人でつくる団体「Fuji’s teens(フジズ ティーンズ)」が、静岡と世界の茶葉のブレンド体験が楽しめるイベントを22日に静岡市で開く。全国の高校生が対象の「イベント甲子園」で3位に入賞した企画案。メンバーは「静岡のために留学をしてきた私たちだからできる、静岡の人たちが笑顔になるイベントにしたい」と大詰めの準備に追われている。
 同団体は文部科学省が留学を促進する「トビタテ!留学JAPAN」や静岡県の「ふじのくにグローバル人材育成事業」を縁に昨年10月に発足した。代表の浜松西高2年吉田恋菜さん(17)は幸福度をテーマにフィンランドに留学。「福祉や観光などいろいろな視点で海外に目を向けた人たちが集まることで、静岡をよりよくする活動ができると思った」
 社会を巻き込むイベントを高校生が企画、実現するのを応援するイベント甲子園には全国から24組120人の高校生が応募。Fuji’s teensは活動支援金30万円を獲得した。メンバーは専門家の伴走支援も受けながら、限られた予算での手づくりのイベント実現に向け、会合や広報活動などに奔走してきた。
 2月中旬には静岡高で日本茶の茶葉を選ぶ試飲会を実施。飲みやすさやブレンドのしやすさを観点に、当日提供する3種類の茶葉を決定した。世界の茶葉は、メンバーの留学先の茶葉を中心に選定。担当した不二聖心女子学院高2年の青木りらさん(17)は「留学先で知った世界のお茶文化を伝えたい」と力を込める。
 当日は子ども向けのスタンプラリーや茶道部のメンバーによるトークショーなども企画。静岡県内のカフェや茶店など4店舗が出店予定で、今後の地域交流にも期待する。吉田代表は「急須で茶葉からいれる楽しさや静岡茶の魅力、世界のお茶文化を知ってほしい」と意気込む。
 会場はJR静岡駅西側のイベントスペース「高架下パークOMACHI」。午前11時から午後7時まで。

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