「世界お茶まつり2025」開幕、島田で式典 静岡茶盛り上げへ、県内外で体験企画など展開

開幕に際して新茶で乾杯する参加者ら=19日午前、島田市金谷富士見町のふじのくに茶の都ミュージアム 茶の魅力を世界に発信するイベント「世界お茶まつり2025」(実行委主催)が19日、島田市金谷富士見町の「ふじのくに茶の都ミュージアム」で開幕した。春の祭典として5月21日まで、静岡県内外の店舗や会場でお茶に関連した商品の販売や体験プログラムを展開する。
 開幕式典には、県や市町、茶業関係者約120人が出席した。徳川家広実行委会長は「もえぎ色に輝く茶園の絶景とともに、静岡の茶を満喫してほしい」とあいさつ。鈴木康友知事は「静岡県は日本の茶の生産や文化の中心地。若い世代や海外の人々もイベントに参加し、静岡の茶を盛り上げたい」と述べた。各地の会場を中継でつないだ後、出席者は御前崎市産のつゆひかりの新茶で乾杯し、開幕を祝った。
 今後県内や首都圏、関西圏の約350店舗・施設などで、新茶をはじめとした関連商品や料理、体験サービスを展開する。ウオーキングや自転車、バスを使って茶畑やイベント会場を巡るプログラムも実施予定。JRや県内私鉄各社と連携し、特別デザインのヘッドマークをつけた列車も運行する。
 2001年以来3年に一度開くイベントで、現在は春と秋に実施。秋の祭典は10月23日から26日まで、静岡市駿河区のグランシップを中心に開催する。
■ PR大使に動画クリエイター、お笑い芸人4人
 「世界お茶まつり2025」実行委員会は19日、祭典や静岡のお茶をPRする「静岡お茶推し隊」に動画クリエーターやお笑い芸人計4人を委嘱した。今後イベント参加やSNSを通じて、茶の魅力を幅広い世代へ発信する。
 任命されたのは、ユーチューブチャンネル「あたろーちゃんねる」を運営するあたろーさんや、チャンネル「伊豆のぬし釣り」のやまとさん(伊豆の国市出身)とけんいちさん(同)、お笑いコンビ「ぬまんづ」で活動する藤枝市在住の原いい日さん。同日、島田市金谷富士見町のふじのくに茶の都ミュージアムで開いた委嘱状授与式では、実行委から4人に委嘱状が手渡された。やまとさんとけんいちさんは「自分たちはお茶を飲みながら育ってきた。PRに関われて光栄」と話した。

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