<社会人野球>ヤマハ新人右腕、高須大雅が実戦デビュー ブランク経て復帰「全力で野球できることが楽しい」

社会人野球ヤマハの新人で193センチの大型右腕、高須大雅投手(明大、静岡高出)が3月13日、磐田市の豊岡球場で行われた龍谷大とのオープン戦に登板した。社会人での実戦登板は初めて。八回に4番手で登場し、1回を1安打2三振、2四球を出したものの無失点に抑えた。昨秋はリーグ戦直前のけがで一度も投げられなかったため、昨年7月以来の実戦登板。野球人生で「経験したことがない」と言う長期のブランクを経て、戦線復帰した。

投げられる喜び

「まずは野球が全力でできるということが楽しい。投げられる喜びをしっかり感じながら、どんどんいい球を投げられるようにしていきたい」。表情には、ようやくスタートラインに立った安堵(あんど)感がにじんだ。

背番号は「17」。2年前の東京六大学春季リーグ戦で最優秀防御率のタイトルを獲得するなど、明大3年時に着けた「いいイメージ」の番号だ。

要所で2三振

この日は140キロ台後半の直球を中心に23球を投じ、最速は151キロだった。被安打1はセーフティーバントの内野安打。久しぶりの実戦とあって2四球1暴投と少々乱れたが、走者を背負いながらも要所でフォーク、ストレートで2三振を奪った。1死一、二塁のピンチは二塁けん制で走者をアウトにした。

「しっかり腕を振って投げられたのはいいですけど、まだコントロールがアバウトなのでストライクを入れるのに精いっぱいだった感じです。真っすぐあっての変化球だと思うので、まずは真っすぐで質のいいボールが投げられてからが自分のピッチングかなと思います」と、現在地を確認した。

指揮官「期待しかない」

申原直樹監督は「打者に対して投げられたということでまずは良かった。ベース板上の球も強かったし、期待しかないです」と納得の表情。九谷青孝投手コーチも「落ち着いてるなぁと思いました。全然焦ってない。自分のテンポで投げてましたね」と評価した。

この1年半で2度のけがを経験しただけに、段階を踏んで慎重に復帰までの準備を整えてきた。フリー打撃には2度登板し、既に最速タイの153キロをマークするなど順調に来ている。この日は気温が低かったため、入念なアップで体を温めてからマウンドに立った。九谷コーチは「これから球数、イニングを増やして最終的には先発まで持っていきたいですね。焦らずに短いイニングからいきたいと思ってます」と展望を語る。

競争激化で相乗効果

即戦力ルーキーの加入や、WBCブラジル代表の沢山優介投手(掛川西高出)の活躍もあり、投手陣の競争が激化しているヤマハ。この日は先発の有本雄大投手が4回を2安打1失点と好投し、先発争いに名乗りを上げるなど、相乗効果が生まれている。
(編集局ニュースセンター・結城啓子)

【取材後記】
この日、ヤマハが対戦した龍谷大では、9番遊撃手で吉松礼翔内野手(浜松開誠館高出)が先発出場しました。2023年夏の甲子園に初出場した浜松開誠館高の主将です。ヤマハ打線の印象について「2巡目の修正力がすごい」とレベルの高さを感じたそうです。昨秋は二塁、遊撃でシーズンを通して先発出場しましたが、今春の目標は「シーズンを通してのスタメン出場を最低限にして、タイトルを取りたい。そのためにはバッティングを伸ばさないと」と話していました。
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