 
一躍注目の存在に
181㌢、90㌔。最速153㌔のストレートと曲がりの大きいカーブ、フォークなど6種類の変化球を制球良く操る本格派右腕だ。6月の都市対抗東海地区2次予選は、第1代表決定トーナメント3回戦(トヨタ自動車)と第4代表決定戦(三菱自動車岡崎)の先発を含む3試合に登板。トヨタ戦は6回4安打無失点と難敵相手にほぼ完璧な投球を見せ、一躍注目の存在となった。
 
大学までは「普通の投手」
「ドラフト候補なんて言われたことはなかったので初めての体験です。普通のピッチャーでした」東都大学野球リーグ2部・立正大では4年時にエースとして公式戦の第1戦を任されていた。ただ、球速は145㌔前後と目立つ存在ではなかったと言う。
ヤマハの石野雅之コーチと同じ神奈川・横浜隼人高出身という縁で声が掛かった。
「歴史があり、日本一を狙えるチームに行きたい」との希望と合致し、入部を決めた。
 
目指す姿は「圧倒して勝つ」
完成度が高い反面、突出したものがない、というのが自身の課題だった。目指す姿は「圧倒して勝つ」。そのためにまず、球速を第一に求めてきた。
都市対抗東海地区2次予選で153キロを計測するなど、ストレートの力強さは着実に増している。
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都市対抗で感じた悔しさ
9月の都市対抗本大会では2回戦の大阪ガス戦に先発し、8回を4安打1失点で勝利投手に。一方、王子との準決勝は3番手で登板したが、抜けたフォークを捉えられて逆転の3ランを許した。「ちゃんと投げられたら抑えられる。ちゃんと投げられなかったら打たれる」
投球がうまくまとまらない時に、それを補える圧倒的な球が必要と改めて感じた。
「(2回戦の勝利は)自信になったけれど、(準決勝の)悔しい思いの方が強かった」
 
納得の投球を
ヤマハが誇る先発3本柱の一人として、10月28日開幕の日本選手権に臨む。
「まずはチームが勝つこと。最後は優勝して終わりたい。個人としても来年につながる、アピールができる投球をしたい」
ルーキーイヤーを納得の投球で締めくくる。
(編集局ニュースセンター・結城啓子)




































































