
藤枝MYFCは7月12日、ホームで2位ベガルタ仙台と対戦します。前節は5位徳島に2−0で勝利。チャンスで確実に得点し、幾度となく訪れたピンチは全員が体を張り2戦連続のクリーンシートを達成しました。
良い流れで迎える今節、クラブは観客動員1万人を目指す「1万人チャレンジ」を実施。大観衆の前で上位連破を達成し、さらなる飛躍を狙います。
須藤大輔監督「観客をとりこにする試合に」
―徳島戦は勝ちきれた。徳島のゴール期待値が3.6で、われわれは1.6ぐらい。われわれがいつも苦しめられたことが、回り回って自分たちに落ちてきたので、これを機に上がっていきたいです。
ただ、あの1対1の状況にはしたくないのですが、何度かは絶対あるので、最後まで諦めないで足を止めずに足音を聞かせる、影をちらつかせるといったことが、(北村海)チディのファインセーブもありましたが防ぐことにつながったのだと思います。

―今治戦は4度枠にはね返されたが、今回は引き寄せた。
本当に、やってる人のところにボールは落ちてくる。一歩前に入っているし、思い切りよく足を振っているし、ボックス内に進入し、ボールを入れている。あのようになったのは必然だと思います。
あとはリトリートした後にどう立ち振る舞うかは今後の課題。やらせていい守備とやらせてはいけない守備を明確にすれば、それも解決するのかなと思っています。
―久富選手のゴールもすごく盛り上がった。
1点では何が起こるか分からないけれど、2点目が入ることによってとても楽になりました。
―仙台戦は前回、カウンター2発をくらった。
徳島戦の逆のような形。仕留めきるというところを徳島戦のまま継続していきたいです。
―次は「1万人チャレンジ」。
観客が多く入る試合で勝ったことがない。本当にサポーターに申し訳ないです。せっかく初観戦の方も連れてきてくれるのに、もう行かないとなってしまうので、その人たちもとりこにするようなゲームをやりたいです。
MF浅倉廉、仙台戦で節目の50試合
浅倉廉選手は仙台戦に出場すれば、リーグ戦通算50試合出場を達成します。現在4ゴールでチーム最多得点の主力が、節目での活躍を誓います。
―通算50試合出場の節目になる。
点を取るしかないです。
―1万人チャレンジで結果を出したい。
初めて来る方もいると思うので頑張りたいです。結果を残して勝つことでチームとしても大きくなれる。その意味で大事な一戦になります。
―前を向いてのプレーが多く、感覚的には良い状態ではないか。
感覚的にはすごく良いので、あとはシュートの精度を上げたいです。この前はパスするチャンスもありながら自分で行ってしまった場面もあったので、得点したい気持ちも強いのですがチームが勝つことを考えてしっかり判断していきたいです。
―アシストのクロスは精度が高かった。
えぐったときに手前に相手がいたのと、選手が真ん中とファーにもいました。マイナス気味に選手がいてニアに速いボールだと間に合わないと思ったので、走り込んで飛び込める時間をつくるためにGKの頭を越えて相手の目線が変わるようなボールを選択しました。
そこにドミくん(久富)が詰めてくれたので、イメージ通りでした。思ったよりも前を向いた時に相手がいなかったのでシュート気味のクロスでいこうとしたのですが、飛び込む時間を与えるイメージに切り替えました。
―今治戦も非常に惜しいクロスがあった。精度が上がっている要因は。
最後のところでの集中力。よりこだわって最後の部分を丁寧にやる意識です。意識で変わることもあると思うので、今できる最大のプレーを丁寧にやっていきたいです。
―仙台のイメージは。
強い相手ですが、やれる感覚はあるので楽しみたいです。前回はチャンスが多い中で決めきれず、逆に相手のチャンスで一発で決められたので、先制点を意識してやりたいです。
―日本代表に選ばれた久保藤次郎選手から刺激を受けているか。
ここからステップアップしての代表選出は、自分もイメージしている形。一緒にプレーしてはいないのですが、先輩たちからどのような人だったかを聞いていて、間接的に刺激を多く受けています。