藤枝MYFC、水戸ホーリーホック戦へ「勢いはついた」須藤監督、金子選手、楠本選手がコメント

J2藤枝MYFCは5月1日、ホームで迎える水戸ホーリーホック戦(3日)に向けた練習を行いました。前節の愛媛FC戦は4得点と攻撃的スタイルを発揮し、5戦ぶりの勝利。現在7位の水戸は直近4試合で1失点と堅守が光りますが、連敗を止めた勢いに乗って、ここから連勝を目指します。

須藤大輔監督


―愛媛戦は早めに点を取り乗っていけた
入りも良かったです。ただ早く点を取ってその後だめな試合もあったので、その後をしっかりしようと。守備、攻撃と我々のスタイルで自分たちからアクションを起こしていくことができたと思います。最後のところの連動性も良かったし、足りなかった精度、質も一気にあの試合では解決していました。これを継続していかなければいけないです。

だが、後半の入りからは楽勝ムードが一転して、危うい試合にしてしまった。ゲームコントロールの部分と隙を与えないということは今週一番やりたいところです。上手い下手、スピード、身体能力などではなく、頭や心でしっかり整理して戦わないと、あのようになってしまうというのが散見されたので、そこをしっかり準備したいです。

―いろんな選手が絡んでのゴールが多い
今シーズンはフィニッシャーに誰がなってもいいような攻撃ができてると、数字にも表れています。去年は最後の最後で決めるのは(矢村)健=現・J1新潟=だったというだけで、今年もいろんな人が関わってボックス内に人数をかけていくという作業は継続してやってます。今季はより他人任せでなく自ら入っていくことができていると感じています。

今までも、いいチャンスはあって、なかなか点が取れなかっただけで、ボタンがかけ合えばこうなるというのを具現化できた試合ではありました。今までやってきたことが、最後に噛み合っただけというところかなと思います。

―4連敗して流れが悪かった中で立ち上がりから畳みかけられた要因は
4連敗していても大丈夫だよと。勝ち負けは必ずついて、極論を言うと運の部分も強い。でも運任せ、他人任せにしていたらだめだし、やっていることを自分でつかみ取るために結果を出さなきゃいけないよね、というマインドで臨みました。でも気負うことなく自然体で臨むことが大事です。

マインドをぶらさずにやり続けられるか。自信や勇気、われわれのサッカーに対する誇りを持って、ずっと表現し続けられるかというところが一番のテーマです。それをやった選手たちのたくましさが、一番フォーカスされてもいい部分なのかなと思っています。

―水戸戦は4連勝中。相手の印象は
運良く勝てたという印象。内容は水戸が上回っていて、ただ単に結果だけ見れば勝てたという試合が大多数かなというのがあります。勝っているから良いではなく、愛媛戦でできたことをもう一度継続してやることが大事かなと思います。

勢いはついたと思うので、その勢いのままいきたい。やるべきことをしっかり徹底すること。相手に隙を与えず、逆に隙を突いていくところが重要だと思います。

金子翔太選手


―愛媛戦はチーム4得点。攻撃面で良かった部分は
良い守備ができていました。前線のところでハイプレスがはまっていたのかなと思います。前線の選手がやるべきことをしっかりやる。そういった守備からゴールに結びつけるシーンが多かったので、継続していきたいです。

僕たちは超攻撃的を掲げていますが、良い守備ができている時はより良い試合ができています。良い守備が攻撃につながっています。

―3点目は川上選手が奪ってアンデルソン選手につないでのゴール
あそこは本当良い守備からでした。一番狙いたいゴールの形。川上とアンデルソンが良い守備からゴールを奪ってくれました。

―川上選手やシマブク選手にアドバイスをしていると
彼らだけでなくていろんな選手に伝えているが、やはり相手を見てプレーするところが大切だと思います。監督が掲げる藤枝のサッカーを遂行しようとみんな努力をしているが、対策された時に、相手が嫌なことやらないといけないと伝えています。

あとは守備でのポジショニングや逆サイドのポジショニング、ゲームの流れを読むといった際(きわ)の部分。彼らも理解してくれていて非常に成長していると思います。僕も彼らとともに成長したいという思いが強いです。

―愛媛戦の自身のパフォーマンスを振り返って
4連敗してかなり勝ち点を落としてしまった中で、僕は前節スタメン。90分出たのは藤枝に来てから初めてじゃないですかね。自分のパフォーマンスも良かったと思っていますし、存在価値も証明できたので、これを継続して、これから停滞した勝ち点を取り返したいです。

―連敗の中で意識したことは
6試合負けなしの時にも、勝たなければいけなかった試合はありました。須藤監督も、4連敗している時もやることは変えず、ぶらさずにやることが大切だと。4連敗して、やらなければいけないプレー、やるべきプレー、当たり前だが戻すところを戻す、守るところを守る、奪われたら取り返すという部分をミーティングで再確認できました。愛媛戦はそれができていたと思います。

藤枝のスタイルもありますが、根本的な戦う気持ち、走るところをしっかりする。ゴールを守る、点を取るために何が必要かを整理することができました。今後も忘れずにやっていかなければいけないと思います。

―愛媛戦の後半の2失点は課題も
まだまだ簡単に失点してしまうというシーンはあるので、守備陣だけではなく全員がこだわってやっていかなければいけないと思います。4―0からハーフタイムでしっかりと確認できた部分ではあったのですが、あのように2失点してしまうのは自分たちの弱さかなと。

J2では最終的に得失点という部分が非常に重要になってきます。僕も経験してきて重要性は痛いほど理解しています。勝ちましたが、1点の重みをもっと強く感じてやっていかないといけないなと思います。

楠本卓海選手


楠本選手は昨季まで水戸に所属していました。古巣との対戦に対する心境を聞きました。

―古巣水戸が相手だが意識は
去年までいたチームですが関係ないかなと。特に意識することなく臨めればと思います。

―自身の今のコンディションは
絶好調です。

―どのように貢献を
自分の特長である守備は他の選手より勝っている部分だと思いますし、そこでは確実にやらせたくないという気持ちです。札幌戦で1対1の部分でやられてしまったのですが、反省も生かしつつ、自分のストロングポイントを生かしたいです。ビルドアップも苦手ではないので、うまく散らしていけたらなと思います。

―水戸への対策は
個人的にはあります。あまりスタッフは変わっていないので、やることはあまり変わっていないのかなと思います。選手が自分がいた時とはだいぶ変わっていて、前節は一緒にやっていたメンバーが3人ぐらいしかスタメンでいなかったので、人の特徴もつかまなければいけないと思います。

―どのようなサッカーをやってくるか
守備でいえば頑張る。その部分をしていない選手は昨年は出ていなかったので、変わっていないのかなと思います。攻撃も今年はだいぶ流れの中で点を取ってる印象です。ポイントの部分をしっかり抑えたいです。

―前節の愛媛戦は後半の2失点が課題に
際の部分。最後の一歩をしっかり寄せるといったところになると思います。一瞬をどれだけ突き詰められるか。頭をフル回転させていけばああいったミスもなくなってくると思います。

―自身は札幌戦でJ2通算140試合出場を達成
意識はしていなかったです。でも8年目で140試合は少ないと思いますので、満足は一切ないです。目指す数字は具体的にはないのですが、300試合している人はすごいなと感じます。自分も200、300と目指していきたいです。

センターバックは息の長いポジション。自分次第ではありますが、重宝されるところだと思うので、若い選手に負けないように頑張りたいです。

―4連敗を止めて、ここからの意気込みは
個人的には4連敗というのは変に気にすることなくやっていました。ここで止められたのはチームとして大きかったです。上位というのはモチベーションを上げてくれる要素なので、目指していきたいです。
シズサカ シズサカ

静岡新聞社編集局運動部がサッカーや野球、バスケットボール、ラグビー、バレーボールなど、さまざまなスポーツの話題をお届けします。紙面では紹介しきれない選手たちの表情や、ちょっとしたこぼれ話をお楽しみに。最新情報は運動部の公式X(旧Twitter)でチェックを!

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