藤枝MYFCはジュビロ磐田との「蒼藤決戦」で敗戦 須藤大輔監督の試合後コメント「何としても勝ち点3がほしかった」

藤枝MYFCは、5月11日、ジュビロ磐田との「蒼藤決戦」をヤマハスタジアムで迎え、0-1で惜しくも敗れました。0-0からの後半ロスタイムにPKから決勝点を献上。堅守で相手の攻撃を阻止しながらも得点が遠く、悔しい敗戦となりました。須藤大輔監督が試合を振り返りました。

一問一答

―総括を。
2連敗で迎えた県勢対決で、何としても勝ち点3がほしかったです。直近の試合で見られた最後の際(きわ)の部分、細部のミスというところは、今日はほぼ解決できていたと思います。カウンターやクロス対応など、相手のストロングポイントに対して引くのではなく、前でつぶしにいく姿勢という部分で、選手たちは非常に良い表現をしてくれました。そんな選手たちに勝ち点3を取らせてあげられなくて本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。あれだけやったのだからこそ、勝たせてあげたかったというのが正直な気持ちです。

ではなぜ勝てなかったのかと言えばゴールネットを揺らしていないから。最後のところで相手の体を張った守備はありましたが、あそこで通しきる、打ちきるというところはもっと上げていきたい。その回数が増えなかったというのもあります。磐田も予測しやすいのではなく、柔軟なサッカーを取り入れている。われわれも見習うところがあって、この試合も足元だけでなく背後は狙いつつゲームを進めていました。その中で決定的な場面をなかなかつくることができませんでした。どうやって相手をもっと引きつけるかというところが今後の鍵になるのかなと。

ただ、今まで見られていたカウンターから簡単にやられる、クロスからそのままやられるということはなかったので少しずつでも改善ができていると。でも1点入れられたあのシーン。相手はPKを完全に狙ってきていますから、あそこで飛び込まないような、守りきるというようなことは必要なのかなと感じます。しかしやることはできてきていると思います。あとは結果がついてこない。だからこそ選手と一緒の絵を描けるように。チームとしてどういう方向に行くかというのをしっかりと示して次の大宮戦に向かって準備していきたいです。
―カウンター、クロス対応など課題だった部分で、しのげていた要因は。
マインドの部分です。DFはネガティブシンキングでないといけない。攻めている時にしっかり相手を認知してポジションを取ること。もちろん失ってはいけないのですが、失うことがある前提でポジションを取る。そして失った選手が奪い返す作業をする。次にゾーン2でせき止める。そこを打破されたら戻すというところはしっかりできていました。ただ点が取れないということは失わなくていいところで失っていた回数が多かったので、今度はそちらにいかなければいけない。こうして1試合1試合壊しながら、もう一つ上の世界にいけるようにしていきたいです。

―0-0から、あくまで勝ち点3を狙っていたか。
間違いないです。勝ち点1は本当はほしいかもしれない。普通に考えたら勝ち点1で良いのかなというのはあります。ただ、われわれは、やはり最後まで攻撃的にいくからこその勝ち点1と。最初から守りきっての勝ち点1というのとは全く価値が違うと思っています。やはり勝ち点3を取らなければいけなかったのかなと思います。
―大曽根選手を投入してから4バックになったように見えたが。
いろんなプランがあった中で最適なものを考えたときに、あの形が一人一人のストロングポイントが一番生きると思い、立ち位置を変えました。相手の長所が勝っていて、われわれの長所が消されていたため、相手よりもわれわれの良い部分を出したいがための立ち位置。うまくはまったとは思いますが、攻撃的に変えたので点を取りにいきたかったです。良いところまでいっても防ぎきられたので、もう一つ上にいきたいです。

―松木選手が右ウイングバック、岡沢選手は初めてフル出場。2人の評価は。
相当効いていたと思います。パッションもありましたし、技術的、戦術的なところもしっかり遂行してくれましたので、彼らがいたからこそ良いゲームができました。そういった選手がうちにはまだまだいるので、全員で戦えるようにしていきたいです。下を向いている暇はないので、また作り上げていきたいと思います。
シズサカ シズサカ

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