藤枝MYFCの須藤大輔監督、水戸ホーリーホック戦後のコメント「確実性を求めて(攻撃の)テンポが遅くなった」


J2藤枝MYFCは5月3日、ホームで水戸ホーリーホックと対戦し、0-2で敗れました。立ち上がりから攻めながら、前半にカウンターから失点し、後半の勝負どころでもカウンターから追加点を献上。攻撃では好機をつくるも生かすことができず、得点を奪えませんでした。

須藤大輔監督

―試合の総括を。
入りから非常にいいゲームはできていて、一瞬の隙というかカウンターでやられてしまったあの1点が、この試合をアンバランスにしてしまったのかなと思います。1点は事故のようにあるよねということは共有しました。ただ、いつまでも事故が起きていては話にならないので、しっかりとした整理はしなければいけない。良い時ほど警戒をしていかなければいけないという部分が欠如していたのかなと思います。

この試合で終始出ていたのが失い方の悪さ。そこでミスをしてはいけない。あとは相手がブロックをひいたときの怖さのなさというところが垣間見れましたので、そこは攻撃のところで修正していかなければいけない。守備面は、最後の方はカウンターで何度も受けてしまったというのはバランスが悪すぎたと感じます。それだけ点が欲しかったというのもありますが、最低限のリスク管理というのは今後の課題になる。

複数失点していては、得失点の問題も出てきますし、しっかりとした立ち位置で勝負ができるような仕組みをつくっていきたい。良い形の時に点が取れない、何でもないところから失点してしまうというのは、まだまだもろいということなので、しっかりとコントロールできるように、強くたくましい集団になっていきたいと思います。

―水戸の堅守をこじ開けるためにあと一歩何が必要だったか。
かいくぐっている部分は多々あったと思います。ただ、(楠本)卓海のシュートなどが枠を外れてしまったというところは、アンラッキーな部分でもあります。あとは怖さがなかったというのが正直ありました。相手が整う前、後ろ向きの体勢で崩れている時に、ボックス内にボールを運んでいく、アタッキングサードに持って進入していくということが相当足りなかった。

スペースがある、時間もある。だから判断が後ろになったというか、ゴール方向に向かわなかったのかなと。確実性を求めて1テンポ2テンポ遅くなって相手の守備体系を整えさせてしまった感じがありました。もちろん相手は最後のはねかえす力がありました。ただ強固な守備になる前に崩し切るチャンスが何度もあったのに、そこを打ち破れなかった。もっともっと早く攻撃をし切るという現代サッカーでは一番のテーマになってますけども、そこがちょっと足りなかったのかなと思います。

―一瞬の隙を防ぐためには?
特に最終ラインの選手たちは失った瞬間に戻れる一番長い距離のところでポジションを取ってもらいたいと思います。短いと相手を崩せない、でも長すぎるとカウンターで間に合わないという距離があると思いますから、そこをしっかりバランスを取ること。だから支配すること、認知することが課題かなと。失点場面はもろに一発のカウンターですから、そこはしっかり準備していかなければいけなかったです。もちろん失い方などはありますが、失った瞬間のポジションというところはまた精査しなければいけないと思っています。

―チャンスはつくれたが、だいぶシュートをブロックされた。
自分たちで外していると、相手はラッキーという流れになるのがサッカーの常かなと思います。われわれは1回のチャンスでやられてしまって、うわっとなる。でも相手はわれわれの1回のチャンスが外れたらOK大丈夫だよというマインドがある。そこの違いがあったのかなというのはあります。だから仕留めるときに仕留め切る。それが愛媛戦では出ていました。それがやはり勝負のあやというか、それでも持ちこたえて0―0でという試合をしていかなければいけない。水戸とは耐え切る、決め切るという差が出たのかなと思います。

―有力チームとの試合が続く。
個人のレベルでも、例えば突破する、潰し切るというのはやってもらいたいですし、組織として攻撃していく、守備をするのが大事だと思います。でもやはりサッカーですから1対1でどうやって勝てるかにもこだわっていきたいです。特にゴール前のところ。今日、決めきれなくて悔しい気持ちを持っている選手、クリーンシートで終われなくて悔しい気持ちを持っている選手がいます。どこで晴らすかといえば次の仙台戦でしかないので、魂を持って準備して次の試合に勝てるようにしていきたいです。
シズサカ シズサカ

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