藤枝MYFC、カターレ富山に勝利し前半戦締めくくる!次節、ホームでコンサドーレ札幌戦に向け須藤大輔監督がコメント

J2藤枝MYFCは15日、敵地でカターレ富山と対戦し、1-0で勝利を収めました。後半にMF川上エドオジョン智慧選手が今季2点目となるゴールを決め、この得点を守り抜きました。チームは今季初のリーグ戦連勝を飾って前半戦を締めくくり、後半戦初戦となる次節はホームでコンサドーレ札幌と対戦します。

須藤大輔監督が試合後に戦いを振り返り、17日の練習後に次節への展望を語りました。
―試合の総括を。
自分たちの戦いをやりたいという意識で試合に臨みました。今シーズンは惜しいゲームはしても連勝がなかった中で、必ず勝ち点3を持って帰るということを選手はプレーで表現したと思います。ミーティングでは、今まで内容は良くても結果が出なかったのなら、もうプレーで示すしかないよねということを選手と共有しました。その通りにした選手たちを、まずはたたえたいと思います。

前半からいい形でゴールに迫っていた。ただ決めきれない。ここは修正ポイントだと思います。でも今までは、決めきれない中で相手のカウンターや自滅から失点をしていた。その部分は今回は改善されたのかなと思います。そして後半にしっかり決めきって、最後は押し込まれましたが相手の攻撃をはね返した選手たちのメンタリティは成長していると思っています。

今年のJ2は非常に難しい。その中で1試合でも長く勝ち続けられるように、また決めきれないところを決めきれるようにしていきたいです。

―前半は互いにチャンスが多かった。
われわれがアタッキングエリアに進入して、やりきれなかったところから長いボールで陣地を挽回されたのかなと感じます。後半は、押し込まれたところをしっかり耐えていったので、そこは評価できます。やはり前半に何度もピンチを招いてしまった。ゴールキックからいきなり一対一のような局面をつくり出してしまったところもあったので、リスク管理の徹底のなさ、ビルドアップミスという2大テーマをしっかり修正していきたいと思っています。

―後半へ向けハーフタイムではどのような指示を。
相手がビルドアップのところにあまり来ないのであれば、CBのところからもっと持ち運んでいこうと。1レーン1レーンずつをもう1個高い位置に持っていきましょうという話はしました。そこはある程度できたのかなと感じます。運動量は相手もわれわれも落ちますから、そこで優位性を持てたので、選手はしっかりと戦い方を理解してプレーしたと思います。

―勝ち点3を取りにいく判断は、どのぐらいのタイミングで。
1点を取ってからも何度もチャンスはあったので、それをやはり決めきれないと最後は相手に押し込まれてしまいます。2点目を決めきるところに改善の余地がある。ラスト15分ぐらいはしっかり守りましょうよと。相手は枚数をかけてきますのでカウンターを狙いましょうという戦いは、非常に組織的にできました。欲を言えば2点目を取って2―0で終わりたかった。もっと愚直にゴールへ向かっていかなければいけないのかなと思っています。
―ポイントに上げていたアタッキングサードでのコンビネーションはどうだったか。
前節の山形戦、天皇杯の下関戦でもなかなか合わなかったところがありましたが、回数的には合うことが多くなってシュート数も増えてきました。本当にちょっとずつ、薄皮1枚1枚を積み重ねて成長していくのかなと思うので、引き続きやっていきたいです。ただ、ゴールネットを揺らせて1点を取れたことは自信を持っていいかなと思っています。

―守備ではカウンターから危ない部分が何度かありながら、最後の際(きわ)で防いだ。
(失い方の部分は)まだ足りないです。失ってはいけないところで失う、飛び込まなくていいところに飛び込んで、あわやというシーンを演出してしまった。最後は体を張って守り切った部分もありますし、われわれもそうだったようにミスにも助けられた部分はありました。徹底をしていてもやられるという局面もありますが、もう1回そこは見直し、習慣化をしていかなければいけないと思います。本当に徹底していきたいです。

―連勝してリーグ戦を折り返すことができた。
状況的には負けずに連勝して折り返すということで、後半戦に向けて勢いをつくることができました。ただ、ミーティングでも言いましたが、詰めなければいけないところは多々あったゲームでした。もうひとつ上に行く、基準を上げていくことを目標にしているのであれば、その壁は乗り越えなければいけないと思う試合でもありました。ですが、前半戦はなかなか勝ち切れない試合が続いていたことを考えると、勝ちきったことは評価できるのかなと思います。

―今季初の〝ウノゼロ(1-0)〟だった。
もっと点が取れるチャンスはあった。何度も危ない場面があったのでひっくり返されても、また先制されてもおかしくない試合でした。だからゼロではありますけれども守備の修正を。でも耐えて勝つことはできるようになってきていてるし、最後の際(きわ)の部分で守り切ることはできているシーンが多いです。自信を持ちつつ、まだまだもっと上のものをつかみ取るための余白もあるのかなと思います。備えはできている時と、できていない時がまだある。10回中8回はできているけれど、2回はできていないというレベルだと思うので、10回中10回できるようにしていきたいです。

―くすぶっていた選手が出てきている。
すごく健全です。もっとそのような循環にしていきたい。メンバー外がいきなりスタメンになったり、逆にスタメンがメンバー外になったりということが起きてきて、やはり練習もピリッとした雰囲気でできると思います。仲間からの信頼というのが一番大事だと思うので、そこが築かれるのが健全なチーム。われわれスタッフが頑張りを見逃さないことが仕事の一つですし、しっかり観察していくことは意識したいです。

―川上選手がけがから戻ってきてチームが活性化している。
ストロングの部分をいかんなく発揮していると思います。彼の切れのある動きや運動量、スピードが相手に脅威を与えていますから、引き続きやってもらいたい。しかも結果も数字として残しています。われわれのサッカーはウイングバックが点を取るとやはり強い。左の(シマブク)カズは本当に決定的な場面のパスやアシストを演出しているけれど、なかなか決まらずストレスが溜まってると思いますが、この両翼がきっちり上下動していることによって、チームの活性化にもつながっているなと思います。

―札幌のイメージは。
いろいろ試している印象で、補強もして個の能力の高い選手も多いです。ただ、われわれはそこにフォーカスするのではなく、富山戦で生まれた自分たちの反省を生かしていきたいです。
シズサカ シズサカ

静岡新聞社編集局運動部がサッカーや野球、バスケットボール、ラグビー、バレーボールなど、さまざまなスポーツの話題をお届けします。紙面では紹介しきれない選手たちの表情や、ちょっとしたこぼれ話をお楽しみに。最新情報は運動部の公式X(旧Twitter)でチェックを!

あなたにおすすめの記事

人気記事ランキング

ライターから記事を探す

エリアの記事を探す

stat_1