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ジョン・ハッチンソン監督
-試合の総括を。選手にとって非常に良い結果になったと思います。無失点で終わったこと、セットプレーからゴールが取れたこと、次に向けていい収穫があったと思っています。
グループ全体として見ると、よりこのフットボールを改善していく、より強くなっていくというところのプロセスの最中ではあるんですど、もちろんまだまだ改善点はたくさんあるんですが、今日の結果というのはいい前進になったと思います。ただこの前進がどこまで行けるかというのは選手次第だと思います。非常に才能を持った才能あふれる選手たちではありますけど、まだまだ改善しなければならないところがある。そしてこの苦しいところを抜け出して、すごくいいチームになれるんだということを理解してもらいたいと思っています。
ただ試合全体に目を向けると、勝利に値するパフォーマンスだったと思います。いいチャンスをいくつも作っていましたし、2点、素晴らしいゴールが取れました。守備もしっかりやれていましたし、またフェーズごとに分けてみても、それぞれでしっかりと支配ができたと思っているので、まさに勝利に値するパフォーマンスだったと思います。
-ジョルディクルークス選手が移籍した直後の試合の攻撃面について。
まずジョルディについて触れたいと思います。彼のJ1への移籍というのは彼が勝ち取ったものだと思います。僕がこのクラブに来たときから本当にクオリティーを持ったウイングがいるなということを思っていましたし、毎週毎週、本当に信頼できる選手でした。トレーニングを欠かしたことはありませんし、全リーグ戦スタメンで出ていましたし、3ゴール9アシストという本当に素晴らしい結果を残しましたし、またキャラクターも素晴らしいものでした。本当にいなくなったことが恋しくなるなと思うんですけど、毎試合90分間出られる状態だったということは素晴らしかったです。なのでこのチーム、グループとして彼をJ1に送り出すということは誇りを持っていいかなと思います。
ただジョルディが抜けるということは、他の選手にそのポジションの扉が開くということなので、それが今日、角昂志郎だったということです。昂志郎に関しては(前節16日の)水戸戦でもスタートで使おうと思っていました。ただその週の中でちょっと強めの打撲があったので、一旦ベンチからスタートしようという判断になったので、ジョルディがいなくなったから彼がそのポジションで出たというわけではない。彼も休み明けからしっかりと取り組めていたので、ポジションを勝ち取るようなパフォーマンスをしていたということがあるので、そこは間違いないと思います。もちろん昂志郎も完璧ではない。ここから成長していかなければいけない。それはチームもそうで完璧ではない。チームも昂志郎も改善しなければいけないんですけど、今日のパフォーマンスは角昂志郎にとっては良い前進だったのではないかなと思います。
-今日はサイドだけでなく中央からの攻撃も多かった。
まず狙いとしては相手コートでゲームを進めようということがありました。相手コートにボールが入っていけば質を持った選手たちがいるので、そこを崩していく。例えば今日、倍井謙に関しては非常に推進力を持ってやれていたので素晴らしかったですし、相手コートにボールを運んでいくところに関しては、全員が非常に素晴らしくやってくれたと思います。
今このチームとして取り組んでいるのは、相手に応じてプレーをしようというところ。例えば相手が落ちたんだったらその間を通していくし、中央を閉じてくるなら外回りで。相手がアグレッシブにプレッシャーをかけてくれたら裏を使っていこうというように。そこを今積み上げている最中なんですが、この2週間に関しては非常によくできているなと思っています。
ただそこは前線の選手だけじゃなくて、ディフェンス、中盤の選手も非常によくやれていますが、ここで必要になってくるのがハードなランニングだと思っています。2回3回、複数回走り直すことでオフ・ザ・ボールの動きというのがすごく大事で、それに応じて相手が対応してきたところを、逆を突いていくというふうにやっていきたいんですけど、今日は非常によくやれていたと思います。得点チャンスは作れていたので、そこをもっと決められればよかったんですが、そうやって相手を崩していけることでチャンスを増やし、よりゴールを決めていければと思っています。
富山・安達亮監督
-試合の総括を。前半守備から入ろうということで始めたんですが、それがセットプレーではありますけど、早々にゲームプランが崩れてしまったのが一番の敗因だと思います。ここ数試合、与えてはいけない時間帯にセットプレーを与えているというところは修正できていない。ただ後半、ある程度攻撃に行って、何度かチャンスができていたので、そこで1点入ればまた流れが変わったと思います。
-ジョルディクルークスがいなくなったことによるスカウティングでの影響は。
クルークスがいなくなったということで、外からのクロスからの攻撃以外のところは、今日はやっぱり良かったと思います。トップ下みたいなところでボールを握られることが多かったですね。少し我々としてはバリエーションを増やさせちゃったかなと感じています。
-磐田のハッチンソン監督とは横浜M時代に一緒に仕事をしているが、互いに攻撃力をぶつけあった試合になった。
明らかに自分の反省ですけど、正直磐田さんのことをリスペクトして守備から入ろうというその一言が、今日に関しては間違いでした。守備のことを整理するのは大事だと思うんですよね。磐田さんの攻撃力とか、流動性みたいなのはよくわかっているので。そこは頭の中だけでシミュレーションで整理はしておいて、そうなればその対応をしてもらう。選手もそこはやってもらわなければいけなかったんですけど、それがメインになってしまって、本来自分たちがボールを持って相手を崩していくところ、そこに比重が前半は置けなかった、全く置けなかった。後半は選手を変えて、比重を攻撃に置いて、もちろん2-0だったら磐田さんも無理に攻めてこないといいう、そういうこともあったと思いますけれど。より自分たちらしい、富山らしいゲーム展開になったと思うので、やっぱりそれをやり続けることが大事だなとか改めて感じましたけど。後半すごく面白かったので、また引き続きこれから生かしていきたいと思います。