
【静岡県立美術館の「ピラネージとローマの景観」展】 抜けの良さを実感

これほど大量に見られるのは2019年10~11月の「古代への情熱―18世紀イタリア・考古学と芸術の出会い」展以来ではないか。

「サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ聖堂」は壮麗でがっしりした建築の奥に山並み、地平線が見られる。「フォロ・ロマーノの一角」はだまし絵のようなしつらえで、神殿の柱が背後の山に溶け込んでいるようだ。(は)

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■静岡県立美術館
住所:静岡市駿河区谷田53-2
開館:午前10時~午後5時半(月曜休館)
料金(当日):一般300円、70歳以上と大学生以下無料
会期:10月6日まで
静岡新聞の論説委員が、静岡県に関係する文化芸術、ポップカルチャーをキュレーション。ショートレビュー、表現者へのインタビューを通じて、アートを巡る対話の糸口をつくります。