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【ペア招待券プレゼント】かなり楽しみな公演を前に…!!アマチュア目線で見る「オーケストラ曲」のいろいろについて、私の主観と偏見満載の考察をお届けします!

皆さん、こんにちは。編集局紙面編集部の遠藤竜哉です。
本日は「アマチュア目線で見るオーケストラ曲のいろいろ」というテーマで書いてみます。

一口に「オーケストラ曲(ここでは主に管弦楽作品)」と言っても、作曲された時代や地域はさまざま。加えて、交響曲や協奏曲、はたまた狂詩曲、交響詩、序曲、前奏曲…など、形式や呼び方もいっぱいあります。数百年分の楽曲を数え始めたらきりがありません…。

こう言うと気が遠くなりそうですが、実際には学者でもない限り、分類や付属する知識を体系的に理解して、しかも説明できるクラシックファンは、そう多くないと思います。

では、クラシックファンの頭の中はどうなっているのか。ひと様の心中は分かりませんので、私の場合には…というお話です。

演奏者目線で聴く癖が抜けない!

学生オーケストラ出身の私は金管楽器担当でした。演奏からは離れて久しいのですが、いまだに頭の中では、オーケストラ全体として演奏できそうな曲か、厳しそうか、できるとしてもどれぐらいの仕上がりになりそうなのか、そういった区別で曲を見る癖があります。

一人のリスナーとして曲を楽しんでいるときも、頭のどこかで「このパッセージは難しそうだな」「この曲を演奏会で取り上げるとしたら、あのパートはネックになるだろうな」など、演奏者目線でいろいろ考えてしまいます。

よく演奏されるオーケストラ曲でも難易度はさまざま!

曲のイメージと実際の演奏難易度には、隔たりがあることも少なくありません。

例えば、いかにも難しそうなベルリオーズの「幻想交響曲」やマーラーの交響曲第1番「巨人」、チャイコフスキーの4番、シベリウスの2番などは、音がそれなりに多いですし、確かに難曲ではありますが、音さえ並べば曲としては比較的作りやすく、アマチュアでもよく取り上げられます。

一方、ブラームスやシューマン、メンデルスゾーンの交響曲などは、シンプルそうに聞こえますが、私の感覚では「危険信号」です‼ 技術的にはクリアできても、アマチュアだと様になりにくいのです。プロとアマの差が出ます。

同じチャイコフスキーでも第6番「悲愴」は、洗練されている分、ごまかしが効かず、アマが取り上げるには少し怖い。マーラーの場合は、第2番「復活」や第3番、第4番は合唱や独唱が必要で、おいそれと手が出ません。第5番以降は音を並べること自体が至難。

ブルックナーは金管楽器の鳴りやすい音を熟知して音符を書いている感じがしますが、ドヴォルザークなどはわざとやっているのかと思いたくなるぐらい、鳴りにくい音の周辺を行ったり来たりします。人生いろいろ、曲もいろいろ、作曲家もいろいろです。

アマチュアにはちょいと大変かも。バルトークの「あの曲」…。

近現代になると、オーケストラ曲も込み入った曲が多くなり、演奏はますます難しくなります。なんの未練もなく諦めがつく曲ならいいのですが、頑張れば手が届くかも、でもちょっと厳しいかな、やっぱりだめかな、嗚呼‼無念という、絶妙な位置に君臨しているのが、ハンガリーの作曲家バルトークの「管弦楽のための協奏曲」(通称オケコン)です。

「協奏曲」と言うと、普通はオーケストラと別の楽器(バイオリンやピアノなど)が掛け合ったり、一緒のメロディーを奏でたりして演奏されるわけですが、バルトークの「オケコン」では、オーケストラの中の管楽器や打楽器などが、あたかも独奏楽器のようにソロなどを担当し、オケの中で「掛け合い」が繰り広げられます。

プロのオーケストラでも、入念な準備が必要な難しい曲です。

実はこの曲、6月22、23日に静響の演奏会で披露されます!

ハードルを上げてしまいましたが、実はこの「オケコン」、富士山静岡交響楽団の第125回定期演奏会で披露されます。私、かなり楽しみにしています。
こちらが演奏会の詳細です。

〈静岡公演〉

開催日:2024年6月22日(土)
時 間:14:00開演(13:00開場)
会 場:静岡市清水文化会館マリナート

〈浜松公演〉

開催日:2024年6月23日(日)
時 間:14:00開演
会 場:アクトシティ浜松

【出演】
指揮:高関 健(首席指揮者)
ピアノ:小林 愛実

静響には素晴らしい奏者がたくさんいます。今回は特に木管、金管、打楽器の若手の皆さん。「オケコン」では、普段のオーケストラ中での演奏ではなかなか聴けない単独のソロトーンを聴ける場面がたくさんあると思います。

頭の中で音を鳴らしながら、どんな感じになりそうか想像しています。実力が丸裸にされてしまう「怖い」曲でもあるのですが、その分、オーケストラの実力がよく分かる曲とも言えます。この時期にオケコンを持ってきた、楽団の意図は、ずばり「自信」でしょう。

小林さんのラフマニノフなどもお楽しみに!

紹介しきれませんが、この演奏会では、いま最も引っ張りだこのピアニスト小林愛実さんをソリストに迎えたラフマニノフ、古典の粋を聴けるハイドンも演奏されます。ぜひこちらもお楽しみに!

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