22年ぶり県大会出場の吉原が初戦突破。2ゴールのFW石原「どんな時も強気で」【静岡県高校総体サッカー1回戦】
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田﨑が先制、石原が2ゴール
22年ぶりの県大会切符をつかんだ吉原が地区予選の勢いそのままに、浜北西を撃破した。主将のMF大澤未波(3年)は「県大会出場で満足しないように、いい準備をしてきた」と誇らしげだ。前半34分、中盤右サイドの田﨑聖也(3年)が左サイドから流れてきたボールを右足で突き刺して先制。後半3分に2トップの1角を担う石原杏利(3年)が最終ラインの背後を突いて加点すると、9分にも再び石原が右クロスを頭で叩き込んで一気に3点のリードを奪った。
昨年まで清水東高を指揮していた渡辺勝己監督が今春赴任。選手たちによると、新指揮官が真っ先にチームに植えつけようとしてきたのは「気持ちの強さ」だという。
この日2得点の石原は「相手がどんな強豪でも『弱気になるな。強気で勝ちにいけ』といつも言われている」と明かす。名前負けすることはなくなった。
登録メンバー25人のうち、中学時代にクラブチームでプレーした選手は1人だけ。24人は地元の中学の“部活動組”だ。大澤主将は「僕たちは全員地元の子。どのチームよりも絆がある」と言い切る。3年生はベンチメンバーを含めて6人だけ。先輩後輩の壁を取り払い、何でも言い合える関係を作ってきた。
12日の2回戦は新人戦準優勝の浜名とぶつかる。相手はプリンスリーグ東海で4連敗中と結果が出ておらず、渡辺監督は「勢いだけを見ればこちらが上」とニヤリ。
今大会を最後に引退することを決めている大澤主将も「相手をリスペクトし過ぎず、サッカー人生を懸けて戦いたい」と力を込める。「雑草軍団」が虎視眈々と大番狂わせを狙っている。
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