
好調の理由について記者から質問された小沢選手は「特別に変えたことはないんですが、週末に自分の身体能力の100%を出せるようにコンディションを考えて平日を過ごせるように、以前よりも意識高くやってます。疲労とか負傷箇所に少しでも違和感があったらすぐにトレーナーに声をかけて。
練習中のジャンプ回数、運動強度も自分の中で考えながらやってます。練習後にまた(自主)練習するかどうか、その日の練習の強度と照らし合わせながら、足りなかったら練習するし、疲労がたまってきているなと感じたら、疲労回復を優先するようにしています」と一生懸命答えてくれたのですが…。
真面目で口下手な小沢選手の説明はいまひとつ会場の記者に伝わらず。そこで「代わりに答えてもいいですか」と〝助け船〟を出したのがパダル選手でした。
小沢「自分のコメントはカットで」
パダル選手は「彼は今シーズンの頭にスタート(先発)じゃなくなった。『スタートに戻りたい』という思いがとても強くて、練習をやり過ぎていた。そういうところをコントロールした。以前はプレーしたいという気持ちが強すぎた。今も強い気持ちはあるが、セルフコントロールという部分がかなり改善されたんだと思う」とまとめてくれました。

それを聞いた小沢選手は「ナイス!今の(答え)でお願いします。自分のカットで」と会場の笑いを誘っていました。パダル選手にとっても小沢選手の活躍はとても心強いようです。
パダル「自分たちの未来は自分たちで決められる」
そのパダル選手が最後にリーグ戦終盤への決意を語ってくれました。記者から「第1セットをジュースの末34―36で落としても(チームは)気落ちせず、第5セットも4点を先行されながら挽回できたのはなぜか」と尋ねられ、こう答えました。

「自分たちでこういう状況にしてしまっているということを、自分たちも分かっているので、取り返さなきゃいけない気持ちが強いんだと思う。自分(パダル選手)が来てから過去3シーズン、あと一歩のところでファイナルを逃し続けている。
あと10ゲーム、9ゲーム残っている状況で、自分たちの未来は自分たちで決められるところに今いるような気がするので、この勝利は大きい。難しい状況があったとしても、自分たちは何とかできるということが分かった。できることなら、最後の1、2試合で相手チームの試合結果を待ってファイナルに行くということは避けたい」
(※小澤宙輝選手は新聞での表記の決まりに準じて、小沢選手と表記させていただきました)