通期展示室では、常葉大名誉教授の佐々木信平さん（1936～2017年）の「北へ」が圧倒的に素晴らしい。幅4m半の画面のほとんどを濃緑の葉で覆い、その動きが右から左への大まかな空気の流れを感じさせる。ただ風は一様ではなく、一部では渦を巻いているようにも見える。灰色の空も相まって、この先の災厄を予感させる。右下の犬はそれを感じ取っているのか、怯えた表情。美しさとまがまがしさが同居し、見えざるものの気配がぞくぞくと伝わる。（は）
静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、静岡市葵区の常葉ギャラリーで2月17日に開幕した収蔵品展 「トコハの名品」展。前期は3月4日まで。展示替えを行い、後期は3月6日から17日まで。入場無料。
通期展示室では、常葉大名誉教授の佐々木信平さん（1936～2017年）の「北へ」が圧倒的に素晴らしい。幅4m半の画面のほとんどを濃緑の葉で覆い、その動きが右から左への大まかな空気の流れを感じさせる。ただ風は一様ではなく、一部では渦を巻いているようにも見える。灰色の空も相まって、この先の災厄を予感させる。右下の犬はそれを感じ取っているのか、怯えた表情。美しさとまがまがしさが同居し、見えざるものの気配がぞくぞくと伝わる。（は）
通期展示室では、常葉大名誉教授の佐々木信平さん（1936～2017年）の「北へ」が圧倒的に素晴らしい。幅4m半の画面のほとんどを濃緑の葉で覆い、その動きが右から左への大まかな空気の流れを感じさせる。ただ風は一様ではなく、一部では渦を巻いているようにも見える。灰色の空も相まって、この先の災厄を予感させる。右下の犬はそれを感じ取っているのか、怯えた表情。美しさとまがまがしさが同居し、見えざるものの気配がぞくぞくと伝わる。（は）
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