【東京ステーションギャラリーの「みちのく いとしい仏たち」展】 「落語家にいそうな感じ」

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、1月8日付本紙で取り上げた、東京都千代田区の東京ステーションギャラリーで開催中の「みちのく いとしい仏たち」展。会期は2月12日まで。

北東北3県の寺社仏閣など宗教施設で、周辺地域の人々が大切に保存してきた民間仏134体。平安時代から江戸時代にかけての「ホトケ」とも「カミ」ともつかぬ姿からは、信仰の真剣さと同時におかしみと切なさが感じられる。口角を上げた優しい笑顔と鳥の羽を縦に並べたような腰布が目を引く「観音菩薩立像」(岩手県一関市)、観覧者から「落語家にいそうな感じ」と感想が漏れるほどユニークな表情の「十王像」(同県奥州市)6体が白眉。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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