
静岡にお茶の貿易商として来日したマッケンジー夫妻。
太平洋戦争中には、夫妻は一時帰国しましたが、エミリー夫人は、夫の死後も静岡にとどまり、私財を投じて恵まれない子供たちに愛情を注ぎました。その功績が讃えられ、昭和34年には静岡市の名誉市民第1号に選ばれています。
高齢となり、帰国を決めたエミリー夫人は屋敷の半分と共に、夫のダンカンマッケンジーが収集していた美術品を静岡市に寄贈しました。
その中のひとつが「東海道図屏風」です。江戸時代前半に描いたとされる屏風には、府中宿がひときわ大きく描かれています。大御所家康公が暮らす地として一目置かれていたことをこの屏風からうかがい知ることが出来るのです。
静岡市歴史めぐり まち噺し 今日のお噺しはこれにて。