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清水エスパルスの山原怜音が語ったJ1昇格への決意「強い意思でこのチームに残った」 ペナルティ・ヒデも感謝

SBSラジオ・静岡サッカー熱血応援番組「ヒデとキトーのFooTALK!」に、清水エスパルスの山原怜音選手をお招きしました。聞き手はパーソナリティのペナルティ・ヒデさんと鬼頭里枝さん。

鬼頭:今シーズンが始まりました。チームに残ってくれたこと、感謝します。いろんなサポーターの声を我々が代弁します。

ヒデ:選手生命は短いわけだから、いろんなチームに行っていいわけですよ。その中で、今シーズンも清水でやるんだっていう意気込みがあっての契約だと思います。

山原:正直、やっぱり悩みました。でもオフシーズンに「このチームをJ1に上げたい。このクラブでプレーしたい」っていう思いが強かったのと、単純にこのクラブでプレーしていると、自分の成長につながるなって思いましたね。

ヒデ:どの辺りでそう感じるんですか。

山原:昨年J1昇格を逃してしまいましたが、正直レベルは高いと思います。チーム内の競争もそう。だから、その環境に身を置くのは決して自分にとってネガティブじゃないなと思いました。

ヒデ:昨季は何が足りなかったと思いますか。

山原:やっぱりメンタリティがちょっと足りなかったかなと思います。苦しい時に自分たちを奮い立たせる何かが、昨シーズンは少しだけ足りなかったんじゃないかなと思います。

ヒデ:それを払拭すれば、決して上がれないチームではないということですね。

山原:クラブとして、昇格できるチームだと思います。

鬼頭:ご本人はケガもありました。

山原:ケガしていたのが約4カ月なのでシーズンの半分。それも、一度復帰してもう一度したケガだったので、メンタルにも影響しました。サッカー人生でほとんどケガしたことがなかったんです。それを昨年味わって自分的には成長できた部分がたくさんありました。振り返ると、成長した1年だったなと思います。決して無駄ではなかったと思います。

プロになるために

ヒデ:山原選手はJFAアカデミー福島出身。やっぱり若くして「もう行ってやろう」っていう気持ちがあったんですか。

山原:「プロになるために環境を変えないと」というのは思っていました。でも、JFAアカデミー福島に行こうと思ったきっかけとしては、親の勧めは大きかったです。「一度セレクションを受けてみたら?」っていうそれぐらいのテンションから始まって、受かりました。

ヒデ:どの辺りからプロを意識するんですか、子供の頃から?

山原:正直中学2年生ぐらいまでは、漠然とプロになりたいなって言っているだけだったんですよ。中学3年生の時に初めてアンダーの日本代表に選ばれて、それがきっかけですね。もちろん自分次第だと思いましたけど、決して遠くないところなのかなって思ったのが最初でした。

三笘薫の「瞬間移動」

ヒデ:「プロとしてやれる」って思ったのはいつですか。

山原:正直、プロになれないって思ったことはないんですけど、なれるって確信したのは大学生の時です。

鬼頭:24歳だから三笘薫選手らが同世代ですよね。

山原:三笘さんとも、2年間一緒にやっていました。

ヒデ:やっぱり当時から三笘選手は全然違いましたか。

山原:本当に、瞬間移動ってこのことを言うんだなっていうぐらいすごいです。

“サイド”の魅力

ヒデ:サイドの選手になったのは大学生の時ですか。

山原:小学生はフォワード、中高はほとんどボランチです。

ヒデ:サイド、面白いですよね。僕も市立船橋高校2年生の時、急に左サイドハーフにコンバートされたんですよ。真ん中しかやったことがなかったんですけど、真ん中にはすごい人たちがいっぱいだから、2年生でポジションを奪うには左サイドだけだな、カットインできるな、みたいなのがあったからやってみたら、めちゃくちゃ面白くて。

山原:360度の世界と、180度の世界は全然違います。

ヒデ:それでやってみて、面白いなって思われたんですか。

山原:サイドバックをやり始めて、全日本大学選抜やユニバーシアードに入ることができて、自分はサイドバックとして評価されている状況なんだなっていうのを知って、サイドバックも面白いなって思いました。

ヒデ:僕のデビュー当時は、ボケとツッコミが逆だったんですよ。でも先輩に「お前ら、ボケとツッコミ逆じゃね」って言われて、逆にしてやったらしっくりきた。思い切ってポジション変えるって、まさに光明が差し込む瞬間かもしれない。

鬼頭:どなたかが、山原さんはサイドバックの方がいいって言ってコンバートしたのがドンピシャハマって、今があるってことなんですね。

なぜ今季は14番に?

鬼頭:リスナーから。「以前お店で、山原さんにお会いしたことがあります。その時、とってもいい香りがしました。もし使っているなら、どんな香水を使っていますか」。今日もめっちゃいいにおいする。

ヒデ:お好きな香りはなんですか。

山原:柔軟剤に近いようなにおいが好きです。

鬼頭:リスナーから。「昨シーズン、清水エスパルスのホーム試合をほとんど見に行きました。試合前後のあいさつの時に、4方向にあいさつしてくださる姿がとても素晴らしくて好きになりました。今シーズン、背番号が2番から14番に変更されましたが、その理由は」

山原:大学時代に14番をずっとつけていたので、1年目からずっとつけたいって思っていた番号でした。ただ1、2年目は空いてなくて、3年目で空いたので、14番にしました。

鬼頭:サポーターはこの時期に新しいユニホームを買うんですよね。やっぱりランキングが出ますから、選手は結構気にしていますよね。

山原:はい、見ますよ。

ヒデ:リスナーから。「ユニホームランキング、予約の段階で山原怜音選手、現在2位!」。これすごいよ。

鬼頭:1位は誰なの?

山原:乾貴士さんです。

ヒデ:怜音のユニホーム、8着買うわ。

鬼頭:吉本興業の大御所ですから800着ぐらい買ってほしいですね(笑)。

顔を「ゴシゴシ」しているのはなぜ?

ヒデ:今シーズン、このプレーを見てほしい、これは他の選手に負けないよというプレーはありますか。

山原:ゴールに直結するプレーが自分の特徴で、点を取れるサイドバックを目指しています。この2シーズン、それを残せているかっていうとそうではないですけど、今季はそこへの意志が強いです。点を取る姿に注目してほしいなと思います。

鬼頭:ほかにも。「試合の直前に顔をゴシゴシしているのは、どんな意味があるんですか」

山原:ゴシゴシというか、顔を2回たたいて、自分で気合を入れています。

ヒデ:いつからやっているんですか。

山原:小学生ぐらいからやっています。

ヒデ:それはやめられないですね。

目標は「10アシスト以上!」

鬼頭:さあ、1月末からいよいよ清水エスパルス、鹿児島キャンプがスタートします。どんなキャンプにしたいですか。

山原:もちろんコンディションを上げたいですし、練習試合も2試合やる予定なので、チームとしての完成度を高めていきたいです。キャンプの良さはスタッフを含めて食事を一緒にするところ。そこが1番大事な目的かなと思うので、ピッチ外のところでも交流を深くしていきたいです。

ヒデ:開幕戦はロアッソ熊本ですね。

山原:昨年、本当に勝利がほしいタイミングでロアッソに敗れてしまったので、そこの借りは返したいと思います。昨年の課題がスタートダッシュだったと思うので、そういう意味も含めて必ず勝ちたいなと思います。

鬼頭:今シーズン、個人の目標は。

山原:さっきはゴールを取りたいと言ったんですが、アシストが多いポジションなんです。1年目が8アシストだったので、10アシスト以上はいきたいなっていうのが目標です。

ヒデ:最後、サポーターの皆さんにメッセージをお願いいたします。

山原:昨シーズン、悔しい思いを一緒にしたと思います。でも、本当に強い意志でこのチームに残りました。必ずJ1に上がりたいと思っていますし、スローガンが「ワンファミリー」ということで本当に一致団結して戦いたいので、ぜひ一緒に戦ってほしいと思います。
シズサカ シズサカ

サッカー大好き芸人、ペナルティ・ヒデと、サッカー中継のリポーターとしても活躍する鬼頭里枝の2人がお送りする番組。Jリーグから海外サッカー、ユース世代、障がい者サッカーなど幅広くスポットを当て、サッカーを通して静岡を盛り上げます。目指すは「サッカー王国静岡の復権」です!

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