【2023年振り返り⑤ アーブル美術館の「大贋作展」】「民衆を導く自由の女神」ふたたび

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。教育文化部の記者が2023年に見たり、聴いたり、読んだりしたコンテンツから、心に残ったものを紹介します。第5回は11月28日~12月17日に静岡市葵区のひばりブックスで開かれた静岡市の親子アートユニット「アーブル美術館」の「大贋作展」。

アーブル作品は色彩や人物の再現性は高く、ほっこりする。岡田三郎助の「あやめの衣」(の模写)と、高橋由一の「花魁」(の模写)を、一つの家具を挟んでいた段ボールに描いたと知れば、本家も驚くはず。模写のミニチュアが入るカプセルトイを選んだら、2年連続でドラクロワの「民衆を導く自由の女神」だった。20数年前、ルーブルから上野に来た本物は、パンダ舎同様、人並みに押し流された記憶しかない。これも何かのご縁と飾りたい。(お)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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