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「奇跡のような展開だった」
1年での復帰は正直なかなか難しいなという感覚があったが、選手たちは自信を持って戦ってくれた。開幕直後は結果が出なかったが、少しずつ積み上げてきたことが最後に形になった。最後は奇跡のような展開だった。自分たちはプレーオフ2試合を覚悟しながらの最終戦だった。だから「おそらく昇格は決まらない。全選手を試合に連れていくことはせず、12月2日のプレーオフ決勝にみんなで行こう」と決めた。
それにしても最終戦はドキドキした。スタンドで試合を見ながら、DAZNでエスパルスの試合を見ながら。関係者の方がたくさんいる中で、みんな逐一情報を入れてくれるので、集中できないような状況だった(笑)。
本当にいい形で終えることができたと思う。自分たちは勝って終わらないといけなかったから、やりやすかったという部分はある。「あんまりいろんなことを考えず自分たちは勝って終わるんだ。あとは、お任せする」と。
選手、スタッフは本当によくやってくれた。横内監督も就任から開幕まで時間がなく、チーム作りは大変だったと思う。ワールドカップが終わって時間がないままオファーを出して、決定して、10日後にはトレーニングが始まるぐらいだった。開幕まで3カ月弱しかなかった。
磐田ユースの降格「深刻」
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ジュビロ磐田ユースがプレミアリーグから降格し、清水エスパルスユースはプレミアに昇格できなかった。このことは深刻と受け止めている。急いで戻さなければいけない。
ユースのレベルが高いのが静岡の強みだと考えている。メガクラブではないクラブはアカデミーを充実させ、そこの選手が1人でも多くトップに上がって、全体のボリュームを厚くしていかないと。それが静岡県のサッカーの普及にもなるし、全体のレベルアップにもなると思う。
静岡全体の選手たちに「ジュビロでプレーしたい」と思ってもらえるようなクラブにしていけば、いろんなタレントが自然に集まってくる。そういう活動をしていきたい。保護者の方々にも、どんな理念で、どういう人が、どんなプログラムで指導しているかということを明確にして、オープンにしていければと思う。やることはいっぱいある。
「優勝を争うクラブに見られていない」
昨夜のファン感謝デーの後、横内監督とコーチと食事をした。やっとコーチングスタッフがリラックスしている感じが伝わってきた。シビアな戦いが終わった後も、しばらく最後の後片付けをしていたから。「こちらからはしばらく連絡しないから、休んでください」と伝えた。今は補強の難しさを感じている。今のチームの良さを残しつつ、変えなければいけない部分は変えなければいけない。現場のオーダーを組みながら、ジュビロの方向性も崩さず。
獲得しようと決めた選手にオファーを出しても、なかなか来てもらえない現状もある。選手たちはチームを選択する時に「優勝を争えるチームに行きたい」と言う。僕らも優勝を争うつもりだが、そういうふうに見られていない。もう一つステージを上げないといけない。
来季はJ1残留は最低目標。まずは残留ラインになるであろう勝ち点40まで一気にいって、優勝争いに加わっていければと横内監督と話している。
ガンバ大阪や柏レイソルが昇格1年目の優勝をやっている。やってやれないことはない。
