【「ヒガクレ荘」の消しゴムはんこカレンダー】「季節の移り変わり淡く」

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。昨年、取材が縁で買い求めた古書店「ヒガクレ荘」(静岡市葵区)の消しゴムはんこカレンダーを、1年間デスク脇に飾ってきた。

カレンダーは、ひと月に1枚めくるタイプ。武蔵野美大卒で、ヒガクレ荘の店主を務める小島有加さんが制作している。日本の伝統色を好んで使うというモチーフの色彩は淡く、細やかな彫り線が美しい。4月は桜餅、6月は青梅のシロップ、10月は紅葉が描かれ、季節を伝えてくれた。書き込むのはもったいなく、ただ飾って楽しむだけだったが、日常の慌ただしさを和らげてもらう存在になった。先日、2024年版も購入した。1月になったら、封を開けようと思う。(お)

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