【暮らしにとけこむ型染ー芹沢染紙研究所の仕事ー】人間国宝の面目躍如

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は静岡市立芹沢銈介美術館で9月24日まで開催中の企画展「暮らしにとけこむ型染ー芹沢染紙研究所の仕事ー」。 

静岡市出身の人間国宝芹沢銈介が生産した日用品を網羅する。包装紙、絵はがき、風呂敷など約300点。お馴染みのカレンダーは最古が1951年。1949年頃からつくり始めたうちわは約70本がずらり。圧巻。漢字、ひらがな、幾何学模様、郷土玩具、動植物など題材は多彩。金魚が泳いでいるかのようなナス5本、三者三様のアザミの花、あえて急峻に描いた左右対称の富士山が印象的。全ての要素が適切な位置に置かれている。デザイナー芹沢の面目躍如。

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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