準備は入念に
イベントの講師を務めたのは静岡市消防局の職員で、富山県から静岡県まで日本アルプスを縦断するトレイルレース「トランスジャパンアルプスレース(TJAR)」4連覇の経験もある望月将悟さん。参加者はまず、座学でトレランの魅力や行動計画の立て方、他のハイカーや自然環境への配慮の大切さなどを学びました。望月さんによると、歩いて進む登山に比べ長い距離に挑戦できるなど自由度の高さは大きな魅力とのこと。屋外ではマラソン選手として活躍したラン・スポーツ松本塾代表の松本真由美さんが肩回りのストレッチなど、陸上競技の要素を取り入れた準備運動のコツを伝授しました。
井川のコースに挑戦
準備を終えたらいよいよ出発です。井川自然の家周辺には、望月さんが監修した距離の異なる4種類のトレランコースが設定されていて、体力に合わせて選べます。今回のイベントでは、このコースを通る8キロもしくは16キロの行程にチャレンジしました。
コースは樹林帯の区間が長めですが草原や周辺の山並みを見渡せる展望台などもあり、変化に富んでいます。案内板も多く出ているので、道中は安心して進めます。
下り坂や稜線沿いのなだらかな道に出ると、走るスピードもぐんと上がります。走り終えた参加者は皆、充実した表情を見せていました。

道具はトレランに適した物を

トレラン人口の拡大で、アウトドア用品メーカーからもさまざまな道具が発売されています。速乾性の高い衣類、靴底がしっかりとした造りのシューズなどを基本に天候急変や夜間の行動も想定した雨具、ヘッドランプ、エマージェンシーシート、地図、食料なども必ず持参しましょう。