PayPayからも加入可能！ 今こそ気になる「コロナ保険」とは
加入者が急増している「コロナ保険」とは
みなさん「コロナ保険」って、聞いたことがありますか？ 数百円の保険料で、新型コロナウィルス（※以下コロナ）に感染したときに保険金を受け取ることができる新しい保険のことです。今年1月、コロナの感染第6波の到来をきっかけにコロナ保険への加入が急増したということなんです。ですが感染者が急拡大したことで、収支悪化のリスクが強まり、保険料も値上がりしているそう。どのような状況か、今回は「コロナ保険」について、All About医療保険ガイドの松浦健二さんに、SBSアナウンサー牧野克彦がお話をうかがいました。※3月9日にSBSラジオIPPOで放送したものを編集しています。
牧野：コロナ禍、先行き不透明で医療保険に対する意識も高まっているのでしょうか？
松浦：そうですね、ラジオ番組で取り上げてもらっていることからもわかる通り、医療保険やコロナ保険に対する関心は非常に高まっているように感じています。
牧野：なるほど！ コロナ保険のメリットを教えてください。
松浦：いわゆる「コロナ保険」という呼び方は、みなさんが通称ということで呼んでいると思います。新型コロナウイルス感染症の治療費は、感染症法により基本的に負担はないですが、働けない・自由に動けない期間ができることで収入が減る人もいます。コロナ保険によってそのような人の経済的不安を和らげることができるなら、それがメリットではないかと思っています。
牧野：コロナ保険も各社から販売されていますが、中でも話題なのがスマートフォン決済「PayPay」の保険。これについて教えてください。
松浦：これは「コロナお見舞い金保険」のことで、損害保険ジャパンが取り扱いしている損保商品です。補償内容はシンプルで、コロナの陽性になったら一時金5万円を受け取れます。分かりやすさがいいのかなと思います。働く人の保険なので、就労していない人は加入できません。
牧野：PayPayを使っている人は、パッと入ることができるのでしょうか？
松浦：PayPay残高から簡単に加入できると聞いています。
牧野：保険料が3カ月1500円、6カ月3000円、1年6000円で、もしもコロナに感染した場合、お見舞金5万円を受け取ることができます。他にはどんなコロナ保険がありますか？
さまざまな「コロナ保険」
松浦：いわゆるコロナ保険といわれるものは、現在、生命保険会社、損害保険会社、少額短期保険会社から発売されています。生命保険会社だと太陽生命や、現在は売り止めしていますが大樹生命。損害保険会社ですと損保ジャパン、アメリカンホーム。あと、少額短期保険会社ですと、ジャストインケースや第一スマートが提供しています。牧野：今、売り止めという話がありましたが、やはり入る人が多すぎて収支がとれないということで、売るのを止めたということでしょうか？
松浦：コロナ保険に限らないのですが、あまりにも収支のバランスが悪いと、保険会社は売り止めにするか保険料を見直すかという方法をとります。そもそも赤字になってまで、販売する理由は保険会社にはさすがにないです。対コロナでいうと、社会的意義はありますが、そのバランスをとるために、給付金が増えたのであれば保険料も上げざるを得ない、そういう対応をしているだけです。なかなかこういうケースはなく、新しい保険なので最初の判断は難しかったのかなと思います。
牧野：確かにコロナがどれくらい広がるか、保険会社からしても読むのが難しく、値段設定が難しいんですね。コロナ禍による医療保険業界、今後はどうなっていきそうですか？
松浦：コロナに関しては一時的な部分があると思うのですが、最近は人生100年時代といわれる通り、長生きする時代になってきています。長生きすればするほど、病気やケガで入院や手術をするケースが増えてくるでしょうから、将来の自分自身に備えて加入する人は増えているので、今後も業界需要は増えていくのではないかと思います。
牧野：安心のために保険を使うのも、ひとつの方法だと思います。最後にリスナーの皆さんにメッセージをお願いします。
松浦：保険は主にもしもの時の経済的負担に備えるために加入するものです。保険は必要ないと考えている人も時々いますが、貯蓄で対応できるなら確かに保険はいりません。ただ、病気にならない保証はなく、ケガをしない保証もありません。もしもの時に備えがなくて困るのは自分なんです。コロナに限ったことではないですが、保険に加入することで安心できるなら、私は保険を上手く活用して人生を送っていったらいいかなと思います。冷静に適切な判断をしてほしいですね。
牧野：ありがとうございました。
今回お話をうかがったのは……松浦健二さん
CFP（R）認定者・1級FP技能士。青山学院大学卒。住宅会社、生命保険会社勤務を経て、2002年よりファイナンシャルプランナーとして活動。個人を中心に住宅購入やライフプラン、保障設計、節税、運用等の相談業務をはじめ、各分野の執筆や講演等もおこなっている。青山学院大学非常勤講師。オールアバウト医療保険ガイド
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