「フィルムが間に合わない状態となってしまいました」中東情勢が和菓子店にも影響 パッケージの"新フィルム"間に合わず...観光施設では「紙コップ」をグラスに変更 現場の苦悩続く=静岡

長引く中東情勢の影響は、静岡県内の菓子製造現場などに広がりをみせています。6月に使いたかった和菓子の包装フィルムの調達が間に合わず、対応を余儀なくされています。

【富士市】「田子の月」旧デザインで対応

静岡県富士市に本社を構える「田子の月」です。創業70年を越える東部地区を代表する和洋菓子の会社ですが、ここにも中東情勢の影響が及んでいます。

<田子の月製造部 田中禎晃課長>
「5月のこよみもなかに関しては、新デザインの新フィルムでやることができたんですけれども、6月のこよみもなかに関してはフィルムが間に合わない状態となってしまいました」

毎月15日に、その月の旬の味を取り入れた毎月異なるパッケージの「富士山こよみもなか」を販売しています。

6月のもなかは、青梅をデザインした包装フィルムにする予定でしたが、製造期限までに調達が間に合わず、旧デザインの包装フィルムで対応せざるをえなくなりました。

ほかにも、菓子の原材料の仕入れ価格も上がるダブルパンチの状態です。

<田子の月製造部 田中課長>
「できる工夫をしながら対策をしながら、品質だけは自信をもって提供させていただくようにしています」

【掛川市】「成神工業」ナフサ由来のマルチシート高騰

農作物の生産現場でも。リーフレタスを生産、販売している掛川市の「成神工業」では、水耕栽培でレタスに水を与えるために一定の水をためる際に使う「マルチシート」を使用しています。

<成神工業 山本貴宏代表>
「以前交換してから5年ほどたっていますので、ちょっと穴が開いたりということで水漏れが発生してしまっていてバケツで受けるような対応している。マルチシートに関しては交換時期を迎えているが、値上がりの方がありまして、なかなか交換しずらい状況となっています」

ナフサ由来のマルチシートは3割ほど上がる見込みです。そのほかにも、発泡スチロール製の栽培用のパネルやレタスを包装するビニールなども軒並み高騰しています。

<成神工業 山本代表>
「(栽培用パネル)基本1年で定量を交換しているんですがそちらの交換の頻度を変更するなりして少しでも長く使い続けるようにしていく」

【富士宮市】「まかいの牧場」紙コップからグラスへ変更

富士宮市内野にある「まかいの牧場」内のカフェです。

<まかいの牧場 井出紗由美さん>
「お水を提供する場合に紙コップを使っていたんですけれども、土日以外は、平日はコップ(グラス)を使っております。グラスに変更することで、少しでも紙コップの節約を行っております」

長期化する中東情勢により、牧場内で使用するほとんどの資材の仕入れ値が、すでに10%から15%上がっているといいます。

<まかいの牧場 井出さん>
「社内でできるかぎりのことは節約する、1人1人気を付けるということが大切かと思うので、継続してやっていきたいと思います」

先行きが見えない中、限られた資源をどう使っていくのか。現場の苦悩は続きます。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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