
2025年は昭和元年から数えて100年目。時代を超えて愛され続ける名店の味を紹介します。今回は、浜松市にある地元に根付いたスーパーです。お惣菜が評判で、味はもちろん、品数と安さで愛されています。
店の3分の1が「惣菜コーナー」!約100種類が並ぶ

「これはね、チャーハンを作ります。料理はリズムだもんで、リズムに乗ってやらないと」
午前7時半の開店に合わせ、厨房で軽快に弁当を作るのは、社長の大屋敷裕通(おおやしき・ひろみち)さんです。浜松市浜名区細江町にある「スーパーキムラ」。創業45年、地元密着をモットーに営業を続けています。
この店で評判なのは「お惣菜」。惣菜コーナーは店の3分の1を占めるほどの広さがあり、約100種類が所狭しと並びます。

エビや野菜がたっぷり乗った天丼は458円、ボリュームたっぷりのお弁当は398円。甘辛く煮たサバの味噌煮も人気です。
<来店客>
「家庭で作ったお母さんの味をパックにいれてくれてる」
「いつもはお弁当(を買います)。いつ来てもいろんな種類のお弁当があって。私は天丼が大好きですね」
一度は閉店…「手作り」で再起誓う
社長の大屋敷裕通さんは、店の経営だけでなく自ら厨房に立ち、弁当作りもこなします。
スーパーキムラの創業は昭和55年(1980年)。大屋敷社長の親戚にあたる木村憲三さんが立ち上げたローカルスーパーです。かつては浜松市の中心部で16年間営業していましたが、大手のスーパーに押され、やむなく閉店しました。
しかし、「このままでは終われない」と再起を誓った大屋敷さんは、浜松市の郊外に場所を移し、出直すことを決めました。
<スーパーキムラ 大屋敷裕通社長>
「大手の量販店には値段なんかでは太刀打ちできませんので、自分のうちの手作りのモノでお客さんを呼びたいという思いでやってます」
「当たりが出たら200円引き」
大手にはないアイデアも光ります。「福引券、当たりが出たら200円安くなる」。福引券つきのお弁当は、お客さんに楽しんでもらいたいという大屋敷社長のアイデアです。

<大屋敷社長>
「やはり地域密着型ということで、それぞれ個々のお客さんの声もお聞きして、それにかなうようなことを考えてはやっております」
大屋敷社長が目指したのは手作りへのこだわり。8人の従業員が腕を振るいます。
先代から守り続けてきた味があります。人気のお惣菜「うの花」です。
「1回、2回で600回か700回」
強火で力強く炒めることで、味がしっかり乗ったうの花に仕上がります。
<来店客>
「大好きです。味がちょうどいい。昔からここに来ると、これを先に買ってほかのものを(買う)」
「大事なことは人とのつながり」
<スーパーキムラ 大屋敷裕通社長>
「とにかく心を込めるということ。気持ちがこもってなかったら何やってもダメ。本当に気持ち込めての一生懸命ということでやらないと」

Q.大事だなって思うことは?
「やっぱり大事なことは、やっぱり人とのつながりですよね。本当に人があってのこのお店ですので、お客さんあってのこのお店ですので、本当に感謝の気持ちだけですね」
スーパーキムラでは、12月26日に昔懐かしいガラポン(新井式回転抽選機)を使って商品券などが当たる抽選会が行われるということです。
【店舗情報】
・スーパーキムラ
・住所:浜松市浜名区細江町気賀273
・電話:053-522-0157
・営業時間:7:30~19:00
・定休日:日曜日、月曜日







































































