「できるだけ早く不信任決議案を出したい」東洋大学へ追加の情報請求を決定 田久保真紀市長巡る百条委員会 市役所は苦情電話に対策も=静岡・伊東市

静岡県伊東市の田久保真紀市長の学歴詐称疑惑を調査する百条委員会の7回目の会合が8月18日に開かれ、東洋大学に対し追加で情報請求することを決めました。こうした中、伊東市は市へ寄せられる苦情や抗議の電話への対策に乗り出しました。

<百条委員会 井戸清司委員長>
「本日の本委員会については、急遽委員の皆様にご決定いただき、伝えたい事項がありましたので、開催をさせていただきます」

田久保市長の学歴詐称疑惑を調査する市議会の百条委員会は8月18日午後、7回目の会合を開きました。18日の会合では、調査の精度を高めるためとして、新たに東洋大学へ追加の情報を請求することを決定しました。内容については今後の調査の進行に影響するとして、公表しませんでした。

<伊東市議会 中島弘道議長>
「私どもとしては早く、百条委員会の結論を出して、刑事告発に向けて進めていって、その後の本会議でできるだけ早く不信任決議案を出したいと思っております」

百条委員会は、東洋大学からの返事を待ち、8月末までに調査の結論の報告を取りまとめたいとしています。田久保市長は、18日は市役所に終日姿を見せず、登庁しませんでした。

一方、市役所に寄せられる苦情や抗議などに職員は苦慮しています。秘書広報課によると、田久保市長の除籍が判明した7月初旬から8月18日までに、寄せられた問い合わせは電話3103件、メールと意見箱で3770件と、計6800件以上にのぼります。中には「殺害予告」や「庁舎の爆破予告」、さらには、いわゆる「ワン切り」などのいたずら電話もありました。

こうした事態を受け、伊東市は当面の間、「番号非通知」の電話についてはつながらないようにする対策を取りました。また庁舎内では、来客用のゴミ箱を使用禁止にしたほか、不審物への注意を呼び掛けるポスターを掲示するなど防犯対策を強化しました。

連日の苦情や抗議に通常の業務が進まないと職員は悲鳴を上げています。

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