
リニア工事に伴う環境への影響や対策を議論する静岡県の専門部会が開かれ、工事で発生する有害物質を含んだ土の置き場について議論が交わされました。
県はJR東海が候補地とする置き場について、県独自の盛土条例の適用除外になり得るとの見解を示しました。
2025年6月の部会で、長年続いた「水の議論」が一区切りとなる中、8月4日の専門部会ではトンネル工事によって出る重金属などの有害物質を含んだいわゆる「要対策土」の発生予測や処理方法について議論されました。
このうち、JR東海が「要対策土」置き場の候補地としている「藤島」について、県とJRは県独自の盛土条例に関する解釈の違いから、これまでは議論されてきませんでした。
そうした中、県は8月4日、国の考えを聞いた上で、「藤島」は県の盛土条例の適用除外になり得るとの見解を示しました。
<平木省 静岡県副知事>
「法令的に使えるということと、いまJRさんが作られている計画をそのままOKするということは全然違うということで、出来るだけ藤島に置く土の量を減らして、かつ安全性についてもしっかりとした措置を講ずる、そういったことが必要になってくる」
専門部会では今後、発生土の具体的な処理方法などについて議論を続けていく予定です。