
静岡県伊東市の田久保真紀市長の学歴詐称問題を巡り、伊東市の職員で作る「労働組合連合会」が、伊東市役所で働く全職員を対象にアンケートを実施したところ、2日間で300件以上の意見が寄せられました。
田久保市長の学歴詐称疑惑を巡る市への問い合わせは、最初の会見があった7月2日から28日の午後5時までで、電話が1880件、メールが920件にのぼり、問い合わせ数は合わせて2800件となっています。
伊東市の職員で作る「労働組合連合会」が、7月23日午後から25日午前10時までの間、伊東市役所で働く職員約450人を対象にアンケートを実施したところ、300件以上の意見が寄せられ、次のような内容ということです。
「毎日、全国から苦情やお叱りの電話を受け、業務に支障をきたしており、職員にはどうにもできないことで対応を強いられることに大変迷惑しています」
「予定の立たない市長選挙の影響で、市民に提供する予定だった事業などが優先度により、どんどん押し出されて、通常通り開催できない状況。迷惑しているし、市民のみなさまに不利益しかありません」
「思うように業務を遂行できないことに対する焦りや長時間勤務が増えたことにより、食事や睡眠の時間を削らざるを得ず、心身ともに不調をきたしています」
「長時間にわたり、職員が答えようのない市長の考えについて質問され、精神的にまいっています。このままでは仕事を続けられないという思いもよぎっています」
「ピーク時はトイレも行けず、昼休みも電話を取りながらの食事だった」
25日午後に「労働組合連合会」からの要望を受けた田久保市長は、28日に市長の後援会が対応する電話番号とメールアドレスを設置しましたが、周知されていないこともあり、29日正午までの段階では、劇的な減少はみられないということです。