
陸上自衛隊滝ヶ原駐屯地は7月15日、後輩隊員の手をつねったり木の棒でたたいたり暴行を加えるなどした26歳の陸士長を懲戒免職処分にしたと発表しました。
免職の懲戒処分を受けたのは、普通科教導連隊に所属する陸士長(26)です。
滝ヶ原駐屯地広報によりますと、陸士長は2020年8月頃、4人の後輩隊員の手をつねり、鉄パイプを振りかざす暴行を加えました。また2020年10月頃から2023年3月頃までの間、1人の後輩隊員を木の棒で複数回たたく暴行を加え、ふざけてカッターナイフを持ち、詰め寄りました。
4人の後輩隊員の手をつねるなどの暴行をした理由について陸士長は「部下を指導するためにやった」と述べているということですが、部隊はパワハラ行為と認定しました。一方、1人の後輩隊員を木の棒でたたくなどした動機については「冗談のつもりでやった」と説明しているということです。
被害者が部隊に相談して陸士長の行為が明らかになり、陸士長は処分を受けることについて「やったことは事実で、深く反省している」と話したということです。
所属隊員の懲戒処分について、普通科教導連隊長の山口勝1等陸佐は「本人の自覚の欠如によるものであり、判明した事実に基づいて厳正に対処いたしました。今後、服務指導など隊員指導の徹底を図るとともに、引き続き普通科教導連隊に課せられた任務の遂行に邁進していく所存です」とコメントしています。