
陸上自衛隊は6月8日、実弾を使用する国内最大規模の演習富士総合火力演習を静岡県御殿場市の東富士演習場で行いました。
2025年で67回目を迎えた富士総合火力演習には、全国から約3000人の隊員などが参加しました。演習は、南西諸島など離島への外国からの侵攻を想定、ヘリコプターから部隊が降下し、複数の目標物に対する戦車や航空機からの射撃などが繰り広げられました。
また、今回、塹壕戦の訓練が初めて行われ、ライブ映像で紹介されたほか、将来的に、離島防衛用に配備が予定されている超音速誘導弾「高速滑空弾」なども披露されました。
演習は8日夜も行われ、使われる弾薬はあわせて約77トン、8億7000万円に上るということです。
富士総合火力演習はコロナ禍以降一般公開が行われなくなり、今回は陸上自衛隊の学校で学ぶ学生などへの教育や新隊員募集の対象者や家族へのPRの場として開催されました。