東富士演習場の「国道越え射撃訓練」 地元が条件付きで受け入れ判断 小泉防衛相との会談を経て「苦渋の決断」

「どうしようもない決断」 市長が苦渋の胸中

東富士演習場のなかを通る国道をまたいで射撃訓練を実施する国の計画をめぐり、地元は訓練実施を1年度につき2回以内などの条件付きで受け入れる判断をしました。

<御殿場市 勝又正美市長>
「今回、年度、1年度に限って2回以内という判断をいたしました。これはですね、やはりどうしようもない決断というか」

東富士演習場で行われる自衛隊や在日米軍の訓練の受け入れについて話し合う自治体と地権者団体は、国が2026年度に計画している国道越え実弾射撃訓練を条件付きで受け入れることを決めました。

計画されているのは、高機動ロケット砲システム「HIMARS」などを、東富士演習場のなかを通る国道469号を越えて射撃する訓練です。

訓練は国道の一部を通行止めにして実施する計画

<杉村直美カメラマン>
「裾野市の東富士演習場です。演習場を横断するように国道469号が通っていますが、大型トラックや乗用車などかなり多くの人が利用しています」

この訓練は、HIMARSを射撃する時間帯に国道の一部を通行止めにして実施する計画です。

この射撃訓練は2025年10月、「今回限り」の条件のもとで地元は受け入れました。

国は今後も年に数回の射撃訓練を実施したい意向を示しましたが、地元は反発していました。

小泉防衛相との会談が鍵に 7つの条件を提示

<小泉進次郎防衛大臣>
「周辺住民の皆様方が不安を感じるのは当然のことであり、その点を踏まえた上で、本日は私から皆様に防衛省の考えをご説明させていただきたい」

小泉大臣との会談を踏まえた20日の会議で、射撃訓練の実施について▼1年度に2回以内、▼交通規制は1日2回までで1回につき30分以内など、7つの条件付きで当面、受け入れることを決めました。

安全保障環境の変化と地元の懸念

東富士にミサイルの装備や訓練が集中していることへの懸念もあるなか、大臣との会談が受け入れを後押ししました。

<御殿場市 勝又正美市長>
「今の中東情勢の状況を目の当たりにしまして、やはりこの地域が本当に安全に守られるのか、そういう安全リスクの高まりをですね、非常にこう心配される声がありました。これに対して防衛大臣からは、『国の責任において守る』という、そういった気持ちが伝わりましたので、それもやはりこう今回の判断のやっぱり1つの鍵になったと思っております」

<東富士演習場地域農民再建連盟 勝又亮一委員長>
「条件も7項目付しましたけど、やはりそれらの条件について国においては誠意を持って実行してもらいたいというふうに思います」

20日の会議では、前回の会合で示された5月20日に計画している国道越え実弾射撃訓練は地元として受け入れるということです。

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