
静岡市は6月24日、マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に感染した静岡市駿河区に住む60代の女性が死亡したと発表しました。
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」は、静岡県内では2021年以降、年間4~6件の発生が報告されていて、2013年以降、県内で20例目、静岡市内では2021年6月以来、2例目です。
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の症状としては、発熱や腹痛、全身のだるさ、血小板と白血球の減少などです。
市によりますと、死亡した駿河区の60代の所女性は、6月16日に発症し、19日に市内の医療機関を受診して入院しました。23日に「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」と診断され、同日午後10時頃に死亡が確認されました。
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」は、ウイルスを持つマダニにかまれることなどで感染しますが、死亡した女性にかまれた跡はなく、感染経路は不明で、静岡市が調査しています。
市は、マダニにかまれた場合は、体調の変化に注意し、発熱、発疹などの症状が現れたら早めに医療機関を受診するよう呼び掛けています。