「ワサビとウナギがマッチ」“山葵うなぎ”を伊豆市の名産に…豊富な湧き水を使って活きを保ちストレス軽減も

静岡県伊豆市で新たな特産品「山葵うなぎ」の試食会が開かれました。豊かな自然が育んだ地元ならではのウナギに、観光関係者からの期待が高まっています。

まもなくオープンする伊豆市のウナギ専門店で開かれた試食会。用意されたのは「山葵うなぎ」です。

<東部総局 竹川知佳記者>
「すごいおいしそう」
<下山養魚場 東知寛さん>
「こちらウナギの上にワサビをのせてお召し上がりください」

<竹川記者>
「山椒じゃなくてワサビなんですね。伊豆のワサビをつけていただきたいと思います。いただきます。んー!身がふっくらです。うなぎというと山椒のイメージですけど、伊豆のワサビはやわらかい、優しい辛さなのでウナギとマッチしておいしいです」

すりたてのワサビで食べる「山葵うなぎ」には、伊豆の豊かな自然が生かされています。

伊豆市の養魚場です。標高270メートルの場所で豊富な湧き水を利用してワサビの栽培やアマゴの養殖に取り組んでいます。

<東さん>
「こちらの立て場というところで養生しています」
<竹川記者>
「ウナギは今ここにいるんですか?」
<東さん>
「いますよ」
<竹川記者>
「すごいたくさん!」

<東さん>
「ワサビ田の奥に、天城山系の湧水が出ているところがあって、そこから引いてきている水を高低差を使って垂れ流しています。浜名湖の『でしこ』というブランドウナギを養生しています」

「山葵うなぎ」のウナギは、浜名湖養魚漁協が独自の技術で品質を高めた新ブランド「でしこ」のウナギ。食べる前に伊豆の湧水で4日間休ませ、活きを保ち、臭みや泥を抜いています。天城山系の湧水は水量が多く、年間を通して温度が15度で安定していて、ウナギのストレス軽減につながっているといいます。

旅館からの「地元のウナギを店で提供したい」という声から誕生したという「山葵うなぎ」。観光関係者も新たな名物になればと期待を寄せています。

<地元の旅館関係者>
「修善寺としては非常にありがたいですよね。ワサビをつけて食べるというので、盛り上がっていけると良いですよね」
Q.新たな名物になりそうですか?
「そうですね、なると思います」

<下山養魚場 下山明社長>
「修善寺温泉とか湯ヶ島温泉とか、伊豆市の旅館で使ってもらえればそこから全国に広がっていく。とにかく伊豆市の名産にしたいので、名前が知られるように広く使ってもらいたいと思います」

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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