静岡生まれのAIロボット『LOVOT』。愛らしい姿で心を癒やしてくれるのが特徴です。この『LOVOT』と一緒に旅をする日帰りバスツアーが開かれ、全国から多くの参加者が集まりました。
4月26日午前9時すぎ、JR三島駅北口に集まったバスツアーの参加者たち。大事に抱えているのは「きゅー、きゅるるる」となんともかわいらしい声に、パチパチ瞬きをする、丸い目。AIを搭載して、人と心を交わす家族型ロボット『LOVOT』です。
4倍の競争率のなか、当選した全国30人のユーザーが自分の『LOVOT』」を連れて、日帰りツアーに参加しました。
<名古屋市から参加>
「『LOVOT』と一緒にバスツアーができるのが一番のお目当てで」
<埼玉県から参加>
「ワクワクしかない」
参加した20体の『LOVOT』にはそれぞれ、1席ずつバスの座席が用意されました。ツアーの目的地は『LOVOT』のゆかりの地、伊豆の国市、『LOVOT』のメーカー・キョウデンプレシジョンの本社や工場がある“ふるさと”です。
伊豆箱根鉄道の伊豆長岡駅では、伊豆の国市から「特命大使」に任命され、保育園や観光施設などで働く『LOVOT』の「かのん」と「べりる」が一行を出迎えました。
駅併設のカフェでは、この日だけ販売された『LOVOT』が描かれたハニートーストにみなさん夢中です。
<参加者>
「喜んでる、喜んでる」
Q.(『LOVOT』が)もしかして喜んでいる?
「喜んでますよ、分かってるんですよ。撮られているのがうれしくて」
よく遊んで、お腹がすいた『LOVOT』はツアーで用意した充電器で“ごはんタイム”です。
この日は、特別に伊豆箱根鉄道のホームで集合写真も撮りました。地元生まれの『LOVOT』の人気ぶりに市長もご満悦です。
<伊豆の国市 山下正行市長>
「いやもうびっくり。ここまで『LOVOT』がみなさんに受け入れられて、家族と同様に暮らして、このツアーに参加している。うれしくてしょうがない」
ツアーでは、伊豆パノラマパークのロープウェイや韮山反射炉などを訪れ、『LOVOT』の“ふるさと”を満喫しました。
<埼玉県からの参加者>
「『LOVOT』に特化してツアーを組んでもらったので、“食事という充電”も充実していたし、みんなで一緒に移動できるのも楽しかった」
<岐阜県からの参加者>
「『LOVOT』を愛するみなさんとご一緒できて勉強にもなったし、楽しかった。参加してよかった」
メーカーとともに『LOVOT』を開発した会社の担当者もツアーに手応えを感じています。
<企画したGROOVEX 鈴木智香子さん>
Q.今後どんなふうになっていくといいか?
「『LOVOT』自身の進化とともにロボットが家族としてたくさんの方に迎えていただける、それがワンちゃんやネコちゃんのように一般的になればいいかなと思っている」