稚アユ、急流に負けじとジャンプ 浜松・天竜川で遡上 銀鱗輝く

勢いよくジャンプし、上流を目指す稚アユ=24日、浜松市天竜区 浜松市天竜区の天竜川の船明ダムに設置された魚道で、稚アユの遡上(そじょう)が見られた。24日午前、体長5~10センチほどの稚アユが銀色の魚体を輝かせ、急流に負けじと上流を目指してジャンプを繰り返していた。
 天竜川漁協によると、3月下旬に遡上を初確認した。谷高弘記事務局長は「昨年に海に下った仔魚(しぎょ)の数が少なくて少し心配していたが、遡上は例年並みか少し多いくらい確認できている」と語った。
 同漁協はアユの放流や産卵場所の造成などに取り組むほか、流域の猟友会に稚アユを捕食するカワウの駆除を依頼するなどの対策にも力を入れる。谷高事務局長は「アユは天竜川にずっといる身近な魚。順調に大きく成長して、来年へと命をつないでいってほしい」と期待する。

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