静岡県内でいまインターナショナルスクールを誘致する動きが加速しています。現在、静岡市と浜松市が調整を進めていて、スクールの候補地などが4月24日、具体的に示されました。
<静岡市 難波喬司市長>
「インターナショナルスクールがあることによって、全体としての多様な教育、国際的な教育が可能になるのではないかと考えています」
4月24日の会見で、静岡市内にインターナショナルスクールの誘致を目指す構想を具体的に語った難波市長。現在、候補地となっているのは10年前まで「県果樹研究センター」として使われていた、静岡市清水区駒越にある県有地です。
スクールの開設や運営は民間事業者が担う予定で、年中から高校3年までの年代を募集し、全体で1000人を越える規模感を想定しているということです。
レベルの高い教育の場をつくることで、海外の優秀な人材を確保していきたい考えです。
<難波市長>
「静岡市というのは『国際教育都市』を目指していいんではないかなと思っています。(誘致を目指す)清水区ですけども、いま海洋関係の研究開発、あるいは次世代産業の発展が見込まれています。インターナショナルスクールが開設されると、高度外国人材を惹きつける要素の一つになると考えています」
土地の所有者である県側も前向きな姿勢を示します。
<鈴木康友静岡県知事>
「インターナショナルスクールについては私も必要だということで。具体的な動きが始まったということでございますので、県としてもしっかり静岡市とコミュニケーションをとって前向きに進めていきたいと考えている」
静岡市の新たなインターナショナルスクールは2028年9月の開校を目指しています。
一方、浜松市でも誘致への動きが加速しています。
<浜松市 中野祐介市長>
「人口減少が進む中で、地域の経済産業の支い手、担い手が非常に制約となっている。それを解決する1つの方法として、広く世界から、高度人材が浜松に集っていただいて地域を支えていく環境を作って頂きたい」
4月24日の市長会見で、スクールの候補地として、2016年に閉校した中央区の市立北小学校の跡地と2025年3月限りで休館した西図書館を検討していると明らかにしました。
浜松市は2025年5月に運営事業者の公募を始める予定ですが、関係者によると既に国内で同様施設の運営実績がある海外事業者など、複数の事業者が運営に関心を示しているということです。市は早ければ、2027年の開校を目指しています。

