パン・菓子のヤタロー「地産地消工場店」24日オープン 人気アウトレット商品、静岡県西部の逸品が一堂に!

24日にオープンするヤタロー地産地消工場店=浜松市中央区上西町 パンや菓子を製造・販売するヤタロー(浜松市中央区)が24日、同区上西町に新店「地産地消工場店」をオープンする。閉店した工場直売店で人気だったアウトレット商品に加え、野菜や菓子、パンを作る静岡県西部の100を超える事業者の商品をそろえた新たなコンセプトの店が生まれる。18日に開かれた内覧会を取材した。
広い店内 駐車場は旧工場直売所の3倍に
 新店は昨年11月下旬に開店した食品スーパー「ロピア浜松プラザフレスポ店」の北側に立地する。ヤタローの倉庫や駐車場などの跡地に新設した。
 鉄骨2階建て延べ床面積約600平方メートルで、1階が売り場。駐車場は混雑が常態化していた旧工場直売店の約3倍に当たる計134台を周辺に確保した。
6コーナーに1000商品が集結
 店内はアウトレットコーナーをはじめ、地域のベーカリーや菓子店の商品、地元農家が手がける農産物などの6コーナーに約千種類が並ぶ。
 入り口のアウトレットコーナーでは、バウムクーヘンの製造過程で出る切れ端を詰めた「バウムクーヘンのみみ」を販売。中央付近に配置したライブキッチンにはフィナンシェやバタークロワッサンなどが並び、豊かな香りが広がる。
異業種、同業者とコラボ
 各菓子店や農家から商品を買い取って集荷し、販売する独自のスタイルに挑戦する。三立製菓(浜松市中央区)の源氏パイといった多くの人が知る商品から、地域の個人店が手がけるクロワッサンやどらやきなどの逸品が集う。約120に及ぶ事業者から商品を集めるため、軽トラックを新たに4台用意し、ドライバーも採用したという。
 各売り場には真鍋直也店長らが1軒ずつ取材して作ったパネルを数多く配置した。各店主や生産者の顔、信念、製造工程などを紹介する。
売れ残り商品を再生
 既存の食品に価値を加える「食のアップサイクル」にも取り組む。
 当日中に売り切れなかったフィナンシェやメロンパンなどはライブキッチンで再焼成し、ラスクにして販売することで、フードロスの削減に努める。将来的には自社商品以外にも再加工して販売する取り組みを行う考えもあるという。
地域の食の魅力発信
 新店のコンセプトは「新しい『おいしい!』をこの街のために」と掲げる。真鍋店長は「地元の住民には新しい発見を。県外から訪れる人には浜松地域の食の魅力を伝える店舗にしたい」と話した。
 旧工場直売店は2009年にオープンし、25年4月13日に閉店した。旧店の来客数が1日当たり約千人だったのに対し、新店は平日1700人、土日祝は2200人を目指す。営業時間は午前10時~午後7時。定休日は1月1~3日。

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