静岡市役所の食堂 契約未締結で約1年間営業 担当職員が事務作業放置

静岡市が事業者との賃貸借契約未締結のまま1年間運営していた食堂「茶木魚」=市役所静岡庁舎 静岡市は15日、市役所静岡庁舎の食堂「茶木魚(ちゃきっと)」の運営事業者と賃貸借契約を締結しないまま昨年4月から約1年間、営業させていたと発表した。担当職員が業務多忙を理由に事務作業を放置していた。
 市は公募型プロポーザルで昨年3月、弁当・総菜販売の天神屋(駿河区)を2029年3月までの食堂運営事業者に選定したが、5年間の賃借料546万円の契約は未締結で、24年度分の賃借料109万2千円も請求しなかった。事業者は昨年5月に締結を催促したが、職員はそれも失念し、放置していたという。
 昨年11月に市の行政監査で指摘を受けて発覚した。今年3月、1年さかのぼる形で契約を締結し、24年度分の賃借料の支払いを受けた。市は組織として業務の進捗(しんちょく)管理ができていなかったとし、関係職員の処分を検討する。

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