静岡市の春の風物詩「静岡まつり」が4月4日から始まりました。にぎわう会場の裏側で、店を出す人たちからは物価高に苦しむ声も聞かれました。
<社会部・野田栞里記者>
「桜が満開のまつり会場、駿府城公園です。老若男女大勢の人でにぎわっています」
4日から3日間にわたって開かれる「静岡まつり」。
<家族>
「2か月にもうすぐなる。初花見です。初めての桜だね」
Q. 初めての桜はどうですか?
「(あくび)」
訪れた人たちが桜と一緒に楽しんでいるのは、屋台メシです。
<会社の同僚>
「お好み焼き?これとかおいしかった」
「できたてが食べられたりとか、雰囲気も相まってすごくおいしく感じる」

ウェザーニュースが行った花見の予算についてのアンケート調査によりますと、2025年の全国平均は2997円。コロナ禍前の水準も上回り、過去7年で最高額を更新したということです。

さらに都道府県別で見てみると、静岡県は3431円で平均より434円高く、1位秋田4303円、2位熊本3680円、3位奈良3622円、4位青森3461円に次いで、全国トップ5にランクインしました。
多くの人がまつりを楽しむ一方で、食事を提供する屋台側は止まらない物価高に苦しんでいました。
<屋台店主>
「シャーピンには小麦と肉と野菜とが入っている。みんな値上がっている。ギリギリまで頑張って、販売の値段は上げないように」
焼きそばの屋台では、どの材料も仕入れ値が2割ほど上がったそうです。
<屋台店主>
「麺類も上がってる。油も。卵だってそう…」
少しでも安く材料調達しようと仕入れ先を変える対応をとったといいます。
<屋台店主>
「インターネットから何から調べて。あとは業者と直接連絡して。ぶすっとやっててもしょうがない。お互いに。気分よく」
年に一度のおまつり。厳しい物価高の中でもみんな笑顔で楽しみたいと店側は努力を続けています。
「静岡まつり」は6日まで続き、「大御所花見行列」や「夜桜乱舞」も行われる予定です。