天浜線天竜二俣駅の車両基地 立ち入り相次ぐ 写真撮影や観光「マナー守って」

観光客とみられる人の立ち入り事案が相次いでいる車両基地内=3日午後、浜松市天竜区 天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)の天竜二俣駅にある車両基地に、観光客とみられる人の立ち入り事案が相次いでいることが、3日までの同社への取材で分かった。有料で毎日行っている車両基地見学ツアーを盛り上げようと、3月26日に案内看板を設置して以降、無断で立ち入る人が増えているという。担当者は「基地に関心を持ってもらっているのはありがたいが、勝手に入ると危険。マナーを守って楽しんでもらえれば」と呼びかける。
 同社によると、日中に観光客とみられる人たちが「関係者以外立ち入り禁止」としている看板の立つ車両基地入り口から侵入し、写真を撮ったり、歩き回ったりしているという。多い日には1日で10人ほどの立ち入りがあり、発見次第、関係者らが口頭注意している。同社は看板をより目立つように応急処置し、今後も被害が続くようなら新たな対策も検討する。
 基地内の転車台や扇形車庫は国登録有形文化財に登録されていて、有料ツアーではガイドらと基地内を回ることができ、人気となっている。
 担当者は「車両の入れ替え作業などをしており、車両とぶつかる可能性もある。危険なので勝手に立ち入らないで」としている。

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