ジオラマで天浜線全駅を再現「レトロな雰囲気楽しんで」 湖西の鎌田さんが寄贈

細部までこだわった駅舎のジオラマ 湖西市の鎌田充さん(74)が21日、自身が製作した天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)全39駅を再現したジオラマを同鉄道に寄贈した。同社の施設で展示される予定で、鎌田さんは「多くの人に、駅舎のレトロな雰囲気を楽しんでほしい」と話す。
 天竜二俣駅構内の鉄道歴史館で寄贈式が執り行われ、鎌田さんに松井宜正社長から感謝状が贈られた。鎌田さんは2020年からの新型コロナ禍で自宅にとどまる時間が多くなる中、愛着がある鉄道駅舎のジオラマ製作を思い立った。実物を写真で撮影したり寸法を計測したりして、細かい木材や石こう粘土などを原料に横幅15センチ前後で駅舎を再現。待合室や看板、トイレなど細部までこだわり、1年半後の21年10月に完成させた。四つの箱に並べて沿線の施設や店舗で展示し、多くの人を楽しませた。
 鎌田さんはその後も湖西市の新居関所や小松楼などの建造物、宿場町の再現に取り組むなど精力的に製作活動を続けている。天浜線のジオラマ製作は、展示する楽しみを知るきっかけになったとして「置いてもらえてありがたい。鉄道ファンや子どもたちに楽しんでもらえれば」と話す。

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