天浜線、免許返納者に限り65歳から高齢パス 5月1日開始 70歳以上には割引も

運転免許返納の促進に向けた高齢者向け乗車券の制度について説明した松井社長ら(左)=浜松市中央区 静岡県内外で高齢者ドライバーによる交通死亡事故が発生している現状を踏まえ、天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)は5月1日から、運転免許返納者を対象とした高齢者向け乗車券(シルバーパス)の年齢制限緩和と割引制度を開始する。免許返納を促進し、地域の交通安全に積極的に取り組む。
 同鉄道は、これまで70歳以上を対象にパスを販売してきたが、3月に同市中央区舘山寺町の市道で女子児童の自転車の列に軽トラックが突っ込み、4人が死傷した事故を受け、既存制度からの拡充に踏み切った。
 対象年齢を70歳以上から、免許返納者に限り65歳以上に引き下げた上で、70歳以上の免許返納者には1万円から8千円に割り引く。パスを提示すると1乗車100円で乗車できる。
 松井宜正社長は「高齢者の悲惨な事故が多い。微力かもしれないが事故を減らすために力になれれば」と話した。
 パスは同鉄道の有人駅で運転経歴証明書などを提示して申請する。4月にパスを購入した70歳以上の免許返納者には、7月末まで差額2千円を返金する。問い合わせは同鉄道<電053(925)2276>へ。

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