「認知症緩和装置」 全日本学生児童発明くふう展入選 島田工高生開発 市長らの前で実演

アルツハイマー型認知症の緩和を目的に開発した装置を実演する島田工業高の生徒=島田市役所 島田工業高情報電子科放送技術班がアルツハイマー型認知症の緩和を目的にした装置と舞台照明・音響デジタル信号同時送受信装置を開発し、それぞれ第83回全日本学生児童発明くふう展(発明協会主催)で入選した。同班の表彰は3年連続。このほど島田市役所を訪れ、染谷絹代市長らの前で実演した。

 認知症緩和装置は音と光によって脳を刺激し、認知機能の低下抑制を目指す。装置のマイクで日常の音を拾い、40ヘルツのガンマ波として患者に聞かせることで、アルツハイマー病の原因の一つとされる「アミロイドベータ」と呼ばれるタンパク質を分解する働きを活性化させる仕組み。
 生徒の家族に認知症当事者がいたことをきっかけに、セルフメディケーションを推し進めようと開発した。3年の三輪拓斗さんは「一つの製品を作り上げた経験を今後に生かしたい」と話した。
 装置は第22回高校生・高専生科学技術チャレンジでも佳作に選ばれた。
 同時送受信装置は照明や音響を問わずデジタル信号であれば、最大8系統の異なる信号を安価なインターネット用ケーブル1本で送受信ができる。舞台など現場でのケーブル施工の負担を減らそうと開発した。
 

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