地域で活躍する2つの『チーム』 3x3のプロバスケットボールチーム『焼津CITYユナイテッド』と、 地域で認知症のサポートを行っている『チームオレンジ北道原』を取材してきた。

すろーかる

焼津CITYユナイテッド

1.2.焼津で行われた試合には、大勢の観客が集まった。3.じゃがいも作りのため、土を耕している様子。4.日々の練習にも励むメンバー

2018年に焼津市で結成された3x3(スリー エックス スリー)のプロバスケットボールチーム『焼津GRユナイデット』。一般的に想像されるプロチームと違い、焼津市の補助金や地域企業などの援助で成り立っているため〝町おこしチーム〟という側面も持っている。そして、地域貢献を目指すチームというのをより強く示すため、2023年にチーム名を『焼津CITYユナイテッド』へと変更した。

小・中学生向けのバスケクリニックを開催したり、イベントの手伝いをしながら地域と関わっており、オフシーズンとなる10月から4月には公開練習も行っている。

3x3の魅力は攻守の切り替えが早くスピーディーな試合展開、戦略的に戦うことで格下のチームが格上のチームを十分倒すことができるところだという。初のプレーオフ進出を目指し、チーム一丸となって戦っている最中だ。

また、スポーツは人生を楽しむ一つのツールで、生涯それを行える環境を提供したり、スポーツをする楽しさや楽しむことを伝えていくこともチームの目標の一つだという。プロといっても、選手は普段一般企業で働いている人たちばかり。そんな人たちが本気でぶつかり合い、楽しそうにしている姿を見ると、充実した生き方がそこにあるように思える。

最近は、メンバーで農業も始めたそうだ。食べる物を育てることは、これから先、生きることを楽しむ中で重要な位置づけになると考えてのこと。ゆくゆくは、子どもたちと一緒に行い、体験として伝えていきたいという。

地域に人を呼び込む貢献ではなく、地域に住んでいる人たちが、心豊かに生きていく一つの指標を示していくような貢献の形を作っていこうとしている焼津CITYユナイテッド。焼津での今シーズンの試合は終わっているが、試合はYouTubeの『3x3.EXE OFFICIAL』で見られるほか、10/6(日)にシーガルドームで行われる日本選手権に参戦予定なので、ぜひチェックしてみてほしい。

認知症サポート! チームオレンジ北道原

1.認知症サポーター養成講座。2.『認知症かるた』で遊ぶ様子。3.おもちゃやぬいぐるみなどいろいろ集まる『もってけマート』

『チームオレンジ北道原』は、3年前に結成された認知症の方やその家族を地域で支援するグループだ。認知症サポーター養成講座を行ったり、地域にそういったチームがあることを知ってもらうために『もってけマート』を開催して地域とのつながりを深めている。

もってけマートは、使わなくなった物を寄付してもらい、欲しいと思ってくれる人に無料で手渡す取り組み。出す人も持って帰る人も、喜んでくれるのがとても印象的だ。

「認知症になっても安心して暮らせる地域になるためには、若い世代に知識や興味を持ってもらうことも大切です」と代表の坂本さん。『認知症かるた』を使い、子どもたち向けに開催するなどの試行錯誤も。

「頼りにされたり、感謝されたりすると症状に良い影響があります。スタッフとして参加してもらうことで、その効果が期待できるかもと考えています」と、この先のことも少し話してくれた。もってけマートは、次回12/8(日)に開催。場所は、後日サカモト電器HPのブログでお知らせ予定だ。

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静岡と静岡に住む人を結ぶフリーマガジンです。タイトルは、「すろーらいふ」「ローカル」「カルチャー」の3つを組み合わせた造語。地元静岡を舞台に、文化を掘り起こし、すろーらいふ=その人らしく充実した愉しい生活のヒントを発信しています。特に『地域クローズアップ』では、お店や企業の情報に加え、その地域ならではの話題を独自取材。ぜひご注目を。

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