静岡県は入山管理のデジタル化を見据え、昨夏からウェブによる事前登録を開始した。条例規制に合わせて新たにアプリを開発し、決済機能などを追加。キャンセルや返金もできる。本県側開山日(7月10日)の2カ月前から登録を始め、周知を急ぐ。登山者はアプリを使って登山日やルート、山小屋宿泊予約の有無を入力する。その上で、入山料1人4千円の決済を済ませ、事前学習を行うと、QRコード付き入山証が1人ずつ発行される。
各ルート5合目付近に認証やリストバンドの交付手続きなどをする「手続小屋」と、交付されたリストバンドを確認する「哨舎(しょうしゃ)」を設け、24時間体制で人員を配置する。事前登録せずに5合目を訪れた登山者は紙に登録情報を記入し、入山料を支払う。ルールやマナーを学ぶ「現地学習小屋」も設置する。富士宮口は混雑回避のため、シャトルバス駐車場の水ケ塚駐車場にも手続小屋を置く。
手続きは原則として団体客も個人単位で行う。午後2時以降に入山する際は山小屋の予約完了が分かる資料の提示を求め、ない場合は山小屋に電話で確認する。
出席した関係者からは「個人で対応すると混雑する」「無理に登る人を止められるのか」などと懸念する意見も出た。
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